Crosstalk

エキスパートが語る
「期待と約束」

写真:対談者集合写真

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エキスパートが語る
「期待と約束」

NTTグループの金融中核企業であること。その唯一無二の存在感を発揮しながら、 さらに専門性を研ぎ澄ませ、挑戦を加速させていくNTTファイナンス。 これからのNTTファイナンスに加わる仲間への期待や約束できる環境を、エキスパートたちが語ります。

※この座談会は2022年12月に行われました。所属は取材当時のものです。

Profile

道家稔の近影

Minoru Douke

ビリング事業本部
サービス推進部
サービス運営部門
企画担当課長
2012年入社
法学部 法律学科 卒

【PROFILE】

NTTドコモのグループ会社(現ドコモCS)から、ビリング事業の一元化に伴ってNTTファイナンスに雇用替え。現在はサービス運営部門の企画担当として、業務最適化やDX推進に欠かせない費用面・施策面での全体管理(事業計画策定)、施策を円滑に進めるための本部内各組織や事業会社、委託会社といったステークホルダーとの調整交渉など、「縁の下の力持ち」として部内を強力にサポートしている。

日吉茉佑子の近影

Mayuko Hiyoshi

財務事業本部
事業推進部
企画総括部門
人材育成担当
2022年中途入社
芸術学部 音楽科 卒

【PROFILE】

鉄道、化粧品といった業界で人事領域に携わる。これまで経験したことのない業界で自身の視野を広げるため、財務人材の採用・育成強化に乗り出していたNTTファイナンスに中途入社。新卒・経験者の両方において財務人材の採用活動に携わるとともに、研修の企画・運営、育成強化に向けた体系整備、人材定着化のためのフォローなどに取り組む。

椎名真弓の近影

Mayumi Shiina

クレジットカード事業本部
カード営業推進部
企画担当
2013年入社
都市教養学部 都市教養学科 卒

【PROFILE】

就活中、たまたま参加した会社説明会でNTTファイナンスを知り、独自性の強い業態に魅力を感じる。入社後は、リース、法務、クレジットカードとさまざまな事業・部門を経験。現在は、クレジットカード事業に関連する法令等への対応、特許管理、国際ブランド対応等を主業務としている。

西口知宏の近影

Tomohiro Nishiguchi

財務事業本部
グループファイナンス部
投資戦略部門
投資担当課長
2000年入社
経営学部 経営学科 卒

【PROFILE】

NTTファイナンス株式会社のアジア営業部(当時)に配属されたことを皮切りに、中国を舞台にした事業に関わり続けている。現在は、北京市における合弁事業を日本から支援・管理。海外の有力通信キャリアとのビジネスリレーションの深化に努めるほか、中国で蓄積した金融事業のノウハウをNTTグループの中国事業に還元し、財務・金融分野の発展に貢献している。

Chapter 1

慣習も枠組みも超えた、新しい挑戦を。

写真:西口

これからのNTTファイナンスには、どんな新人が必要だとお考えですか。

西口「従来の慣習や枠組にとらわれず、新しいことを思いつくのが好きな人」。「思いつける人」だとハードルが高くなってしまいそうなので、「思いつくのが好きな人」にしました(笑)。

なぜ、そういった新人が必要なのでしょう。

西口NTTファイナンスの役割が変化してきていることが大きいですね。2020年にリース事業を分社化し、2021年にはアカウンティング事業を承継しました。“NTTグループの総合決済・財務プラットフォーマー”として大きな期待を寄せられる中、さらに発展していくには、これまでにはなかった発想が必要になってくる。すでに社内にも「新しいことを始めなければ」という意識が浸透している……と思いますが、まだ遠慮している人のほうが多いかもしれない(笑)。でも、挑戦への意欲が高い人が入社してくれたら、支えていく準備は完璧に整っています。配属された事業においてもそうですし、事業の垣根を超えた人やアイデアの交流も、以前よりやりやすくなっているんじゃないかと思います。

椎名NTTファイナンスには大きく4つの事業がありますけど、私も入社してから何度か、「他の部署や会社の方々と新しいビジネスを考えてみよう」という研修に臨んだことがあります。そんなふうに、お互いにアイデアを提案したり、されたりするのも起こりうるということですね。

道家西口さんと僕も、別の事業本部に所属しているけど交流がある。きっかけは、僕が中国でのビジネスについて教わったことでした。ある時、僕が所属するビリング事業本部の将来について何気なく話題に出したんです。「いまは国内中心ですが、いつかグローバルでもやってみたい」と。すると西口さんが、「興味を持ってくれそうな会社の心当たりがベトナムにあるから、資料を送りますよ」と言ってくれて。うれしかったですね。その話はまだ具体的には進んでいないんですが、「いつか西口さんとビジネスをご一緒するはずだ」という予感があります。

西口部署間の異動も、柔軟になってきているんじゃないでしょうか。アイデアを持っている人が手を挙げれば、役職者がちゃんとすくいあげて、配属に活かしてもらえて。

日吉会社としては、今後一人ひとりの専門性を高めていく方針にシフトしていきますよね。配属された部署で携わる専門分野とは別に、自分で選択できる軸となる専門分野を決め、関連するスキルを伸ばしていけるような仕組み。ただ、決してそれに縛られるわけではなく、自身のキャリアを考えて途中で変更することもできる。

西口個人的には、専門性はとても大切だけど、とらわれすぎてもよくないかなと思っています。特に若手のうちは、可能性を限定してしまうのはもったいない。積極的なジョブローテーションをおすすめしたいくらいです。

椎名「専門性」って、難しいですよね。自分が伸ばしたいと思うものと、向いているものが全然違うことだってある。そういう場合はどうしたらいいのかな。もし自分の後輩がそんな状態だったら、指摘しますか?

道家迷うところですけど、基本的には、本人がやりたいことを軸に伸ばしていくのがいいかなと思っています。実際にあるんですよ。本人は総務系の経験を積みたがっているけど、客観的にみるとプロジェクトマネジメントに適性があるな、とか。面談でさりげなく「プロジェクトマネジメントに興味ない?」と聞いてみるんですけど「いやあ、ないですね」(笑)と返ってきたりして。それはそんなことも言われたことがあるからチャレンジしてみようかなと思うキッカケにしてもらうとして、まずは本人の意志を尊重してあげたいですね。

Chapter 2

わからないから聞く。それが主体性の第一歩。

写真:椎名

椎名さんは、これから必要とされる人材像についてどう思いますか?

椎名いまは、NTTグループそのものが大きく動いている時期だと思います。その中で、ほかのNTTグループ会社と協業する機会も増えてきていますよね。その時に物怖じすることなく、でも、しっかり先方の事業を尊重したコミュニケーションを取る力がすごく大切になってきているのかなと。

道家確かに。会社もそうですが、国籍が違う人とプロジェクトで一緒になることも珍しくない。

椎名そういう場合のコミュニケーションについて、後輩にはどんなことを教えているんですか?

道家会社や国を超えた協業は、どうしてもコミュニケーションの機会が限られてしまう。その分、ほんのちょっとしたすれ違いが、時間が経つにつれて大きな溝になってしまうことがあります。そういったリスクはあらかじめ教えてあげるようにしています。ただ、コミュニケーションって本当に難しくて、私自身も完璧じゃない。教えること以上に、後輩と一緒に学んでいくという姿勢が大切なのかもしれません。

日吉さんは、NTTファイナンスに中途入社されています。客観的にみて、必要と思われる姿勢やスキルはなんでしょうか。

日吉「広い視野」と「主体性」が求められているのかなと思います。NTTファイナンスは、金融面においてNTTグループ全体を支えるというスケールがあって、多くのステークホルダーの方々と関わる機会もある。自分の部署だけに視点が留まっていてもいけないし、自分から行動することで周囲を巻き込み、協力を得ていくことが必要だと思います。また、世の中の雇用がどんどんジョブ型に置き換わり、「自分のキャリアは自分で描いていく」という考えに移行してきています。NTTファイナンスも、先ほどのお話にあったように専門性重視の考え方に変わってきている。主体的に考え、行動することの重要性がますます上がっているんじゃないでしょうか。

椎名入社したばかりの人が主体性を出そうとしたら、どんな行動をするのがいいんでしょうね。

日吉難しいことをする必要はなくて、たとえば「わからないことがあるから聞く」だけでも、立派に主体的なアクションじゃないかな。何かを思いついたら、意見として伝えてみる、とか。ただ、新人の頃はどうしても発言しにくいでしょうから、そこは引き出してあげたいですね。

西口私はけっこう、若手に自分から聞くんですよ。「これ、どう思う?」と。思いがけない答えが返ってくると、つい笑ってしまうほどうれしい(笑)。たとえ、自分の意見とは正反対でも。

椎名発言しやすい雰囲気を、私たちがいかにつくり出せるか。やっぱり、普段からちゃんとコミュニケーションを重ねておくことも大切ですね。

道家最初は、本当に基本的なことができればいいと思うんです。「ちゃんと挨拶ができる」でいい。それが糸口になって、主体的な行動につながっていくと思います。そこから先は……場数も必要ですね。

西口そうですね。会議みたいに、たくさんの人がいる場で話をするのってハードルが高いでしょう。ちゃんと場数を踏みながら実践的な練習が積めるよう、若手にはできるだけ多くの機会を与えていかないと。

若手の発言のしやすさは、周囲の人柄によっても変わりそうですね。

椎名そこは大丈夫。いい人ばかりです(笑)。私も入社前は、「金融系って冷たい人が多そう」と、勝手に思い込んでいたんです。でも、入ってみたら怖い人も冷たい人もいなかった。

日吉私も中途で入って、いい意味で距離の近い人が多い会社だなと思いましたね。

道家近すぎって感じることはありませんか?(笑)

日吉ほどよい距離感だと思いますよ(笑)。

Chapter 3

思いやる力は、強力なツールでもある。

写真:道家

ここまでは「会社として期待すること」をお聞きしました。一人の先輩として「こんな後輩と働きたい」というイメージはありますか?

椎名私は特になくて。「来るもの拒まず」です(笑)。というのも、いまは一人ひとりの個性を尊重しながら、こちらが接し方を考えていく時代なのかなと思っています。

道家ありきたりな答えになってしまうんですけど、「素直な人」。素直さは、謙虚さにつながると思います。謙虚だとまわりがよく見えるようになるし、人に対して思いやりも持てる。自分を成長させるための原動力になってくれるんですね。たとえば、ビリング事業部はちょっと年齢の高い人が多い。そういう先輩方から、人生訓のようなものを聞くこともあるかもしれない。「めんどうだな」と思って距離を置くこともできるけど(笑)、素直になって話を聞いてみると、ちゃんと得られるものがあるんですよ。オープンでいたほうが、人間関係も自然と広がっていきますし。

椎名NTTファイナンスは広い会社ですけど、意外なところで人がつながっていて、急に身近さを感じることがありますよね。

道家そうなんです。そのほうが仕事も絶対にやりやすい。あとは……すみません、「素直な人がいい」といいつつ、天邪鬼な人がいてもいいかもしれない(笑)。なんでもかんでも批判したいだけの天邪鬼だと困りますが、西口さんが最初に言ったような新しい何かを生み出すには、ちょっと突き抜けた人がいてもいい。椎名さんの言葉に「一人ひとりの個性」とあったように、組織は均一じゃないほうがいいんでしょうね。

日吉さんはいかがですか。

日吉相手の立場で考えられる人は頼もしいですね。ちょっとマーケティング的な話ですが、自分の行動に対して「誰のためにやるのか」「何のためにやるのか」を正しく把握している人。相手のニーズを汲み取ろうとすることで視野も広がりますし、信頼関係も築けると思います。特別なことじゃなくてもいいんです。提出する相手によって資料を少し作り変えるとか、みんなが暑そうだったら空調を入れるとか(笑)。

椎名学生生活に置き換えると、たとえばサービス業のアルバイトで「どうしたらお客さんに『ありがとう』と言ってもらえるか」、学校なら「いつレポートを提出すると教授の都合がいいか」といった感じで、じつはすでに取り組んでいることかもしれないですよね。同じことが、そのまま仕事でも活きそうです。

日吉そうですね。その時に大切なのが、道家さんの言っていた「素直な心」だと思います。相手がどう思っているかをしっかり受け止めるために。

西口相手の立場になる姿勢は、私もすごく大切だと思っています。ただ、みなさんとはちょっと捉え方が違っていて。私の中では、自分のやりたいことを実現するための「ツール」なんです。どんなにいいアイデアを思いついたとしても、自分だけでは形にできないし、一方的に押しつけても誰も動いてくれない。協働する相手の立場や考え方を理解したうえで進めていかなければ。ちょっと打算的に聞こえてしまうかもしれませんが(笑)、仕事においては重要なことだと思います。

Chapter 4

一人ひとりの可能性に、寄り添いたい。

写真:日吉

これから入社する人に対して、どんな環境を用意してあげたいですか。

道家働きやすさはもちろんですが、働きがいがある職場にしてあげたいですね。よくある例を持ち出すなら「レンガを積む人」。道端でレンガを積んでいる人たちがいて、何をしているかを尋ねるとみんな答えが違う。「レンガを積んでいます」とそのままを答える人もいれば、「教会を建てています」「人が集まって幸せになれる場所をつくっています」と言う人も。やっていることは同じだとしても、それが何につながっているのかを意識するほうが、仕事の満足度は絶対に高い。そんな気づきや、可能性を感じられるようなコミュニケーションを心がけたいと思っています。

椎名何をしたいのか、なぜしたいのか、そのうえでの不安は何か。事業や仕事についての興味は、一人ひとり違いますよね。そういった感性を損なわないように気を配りながら、学びの環境を整えてあげたいです。

日吉悩みも人それぞれです。「仕事が難しい」「環境に慣れない」「人間関係が不安」「キャリアが描けない」……だからこそ、できるだけ一人ひとりに寄り添って、適切なサポートをしていきたいですね。配属後はOJTに頼りがちになってしまう会社もあるのですが、それでは部署の負担が大きいし、限界もある。そうではなく、組織全体で人を育てていく風土を確立するために、模索しているところです。

西口可能性を閉じないようにしたいですね。配属先での仕事に夢中になるのはいいことですが、自分の市場価値を高めるためにどんな道があるのか、ちょっと引いた視点にも気づかせてあげたい。私は中国担当ですが、そこで学んだことは決して中国でしか役に立たないわけではない。東南アジアを始め、他国に応用できる知識や経験もある。若手には、折にふれてそういったことを伝えるようにしています。

最後に、みなさんが考えるNTTファイナンスの魅力について、ぜひアピールをお願いします。

西口NTTファイナンスを改めて定義すると、日本で、そして世界で社会的課題を解決しようとするNTTグループの「金融・財務分野におけるエキスパート集団」です。また、社員一人ひとりの成長を大切に、チームや組織の成果を最大化することに価値を置く会社でもあります。これから入社する方には、ぜひ私たちとともに成長し、社会的課題の解決に貢献していただきたいですね。

日吉いままでいくつもの業界を経験してきましたが、NTTファイナンスには他社にない魅力がたくさんあります。スケールの大きさはもちろん、人の温かさや研修の充実など、長く働くことがイメージしやすい会社だと思います。

椎名西口さん、日吉さんが挙げていない部分に絞ると、リモートワークやスーパーフレックスなど、働きやすい制度が揃っているところは大きな魅力ですね。仕事とプライベートの時間を、自分で裁量を持って割り振ることができますよ。

道家NTTグループで経験を積んだ、すばらしい先輩たちがいます。有意義なアドバイスをもらいながら成長し、新しいことにチャレンジできる環境です。ぜひこの環境を味わっていただきたいですし、一緒に働ける日を心から楽しみにしています。

写真:対談中