対談者集合

対談で知るチューター制度

Crosstalk

配属直後の新人に先輩が担当としてつき、時間をかけて丁寧に指導するチューター制度。ちょうど制度を体験中の1年目社員と、チューターとして後輩の面倒を見ている2年目社員が、それぞれの経験や思いを語ります。

※この座談会は2022年12月に行われました。所属は取材当時のものです。

PROFILE

大桃 康生
大桃 康生
ビリング事業本部
ビリングソリューション部
首都圏営業部門
東京ビリングソリューション担当
2021年入社
経済学部 経済学科 卒

仕事内容

通信会社等の料金請求を一つにまとめる、法人向け一括請求サービス“ビリングONE”の営業を担当。業種や規模を問わず、担当エリア内の幅広い企業を対象にした新規開拓活動を中心に行なっている。東と同じ部署。

東 真咲
東 真咲
ビリング事業本部
ビリングソリューション部
首都圏営業部門
東京ビリングソリューション担当
2022年入社
法学部 法学科政治学コース 卒

仕事内容

通信会社等の料金請求を一つにまとめる、法人向け一括請求サービス“ビリングONE”の営業を担当。業種や規模を問わず、担当エリア内の幅広い企業を対象にした新規開拓活動を中心に行なっている。大桃と同じ部署。

01指導内容

Q. 入社時に感じていた不安と、 チューターからの指導内容は?

ー尊敬できて、親近感もある存在。ー

ー 東さんは入社1年目。入社前は、どんなことに不安を感じていましたか?

「仕事ってどうしたらできるようになるのだろう」と思っていました。社会人になったことがないから、一人前になるまでのプロセスが見えなかったんです。入社前の2月に配属が決まり、希望した通りの部署に行けることになりました。職種は営業です。とてもうれしかったのですが、やっぱり営業をやったことがないので、向いているかどうかはわからない(笑)。期待と不安が半分ずつ入り混じりながらも、「とにかくやってみるしかない」という気持ちでしたね。

ー 担当の先輩がついて指導してくれる「チューター制度」についてはどう思いましたか?

すごく大きな安心材料でしたね。本格的に営業を始める10月からチューターがついたのですが、年齢が近いこともあってか気さくで話しかけやすくて、それでいて仕事もすごくできる。親近感と尊敬の両方を感じられる存在でした。「わからないことは遠慮しないで聞いてね。忙しくてすぐ答えられない時は、ちゃんとそう言うから」と声をかけてもらえて、気が楽になりました。

ー 具体的には、どんなふうに指導を受けたのか教えてください。

まずはチューターのアポイントに同行して、リアルな営業の現場を体験しました。配属3日目くらいからは電話での営業活動を始めたのですが、それを隣で聞いてもらって、アドバイスも受けて。ぜんぜんうまくいかなかった時も、「だけど、こことここはできていたよ」と、いいところを探す形で励まされたのがうれしかったです。それにもちろん、日々の仕事に合わせた丁寧な指導も、数えきれないくらい受けました(笑)。知識面もそうですが、モチベーションもかなり支えられていたと感じますね。

ー 怒られたことはありますか?

ないです! ただ、ご指摘はしっかりいただいています。新人らしくミスもいろいろやっているのですが(笑)、すごく柔らかくアドバイスをもらう感じですね。逆に、お客様との電話やオンライン会議中に私が詰まったりすると、横からさっと入ってカバーしてくれるので、すごく頼もしいです。

対談風景

02心構え

Q. チューターとして心がけている姿勢とは?

ー教えることは、教えられること。ー

ー 一方の大桃さんは入社2年目。1年前は、いまの東さんと同じく教えられるほうの立場でした。

大桃

懐かしいな、と思いながら東さんの話を聞いていました(笑)。僕も当時のチューターには、本当に助けられましたから。憧れと同時に、「自分はこんなふうになれるんだろうか」という焦りも感じながら、チューターの電話応対などを一言も漏らさない勢いでメモしたことを覚えています。

私もメモ、たくさん取りましたね。営業場面で、どんなフレーズがお客様に刺さるのかがリアルにわかって、すごく参考になりました。それに、「こんなふうになれるんだろうか」「いや、なれる気がしない」と、チューターを見ながら焦っていたのも同じです(笑)。

ー 大桃さんは、すでにチューターとして活動されていますね。

大桃

はい。自分もまだ成長中なのに、後輩に教えていいのか?……と言う葛藤もあったのですが(笑)。充実したチューター研修がありましたし、自分が1年前に不安だったポイントをはっきり覚えている分、実践的に教えられるのかなと思っています。

ー チューターとして心がけていることを教えてください。

大桃

「すべてを教えないこと」を意識しています。業務知識などはしっかり教えるんですが、たとえば「営業場面での話し方」や「メールでのやりとり」といった正解のないものについては、主体的に考え、実行できるようになってほしい。だから、「どういう結果にしたいか」という本人の意志をまず尋ね、「そのためにはどうすればいいか」を引き出すような接し方を心がけていますね。

それ、私のチューターも同じです。しっかりサポートするところと、私自身が考えるべきことを切り分けて対応してもらえているので、試行錯誤しながら成長できる。何もかも手取り足取り教わっていたら、こうはいかないと思います。

大桃

チューターになって気づいたことですが、そんなふうに新人を教えることで、チューター自身も成長できるんです。質問に答えることで知識の再確認ができたり、教えるスキルが上がっていくのはもちろんですが、思えば新人だって同じ営業のライバルなんですね(笑)。当然、自分とは違う手法を取っていたり、考え方を持っていたりすることもある。それを知ることが、とても刺激になるんです。東さんももうすぐチューターになると思いますが、ぜひ教える側としての成長を味わってほしいです。

ぜんぜん自信ないです(笑)。ただ、自分がチューターにしてもらったことを後輩にもしてあげたいので、日々の業務に邁進していきたいと思います。

対談風景
対談風景

03後輩へのアドバイス

Q. チューターになる後輩に伝えたいアドバイスは?

ー視野を広く。心も広く。ー

ー 大桃さんから東さんへ、チューターになるうえでのアドバイスはありますか?

大桃

アドバイスというのもおこがましいので、あくまで「僕はこうしていた」という一例を。自分の仕事はできるだけ早めに片付けて、新人の状況にしっかり目を配るようにしていました。自分が新人の頃は、どうしても自分の仕事だけでいっぱいになってしまっていたんですが、そのスタイルを意識的に変えていくんです。そのうえで、質問が来たらできるかぎり早く応えるようにする。聞きたいのに聞けない状態が続いたり、質問がたまってしまったりすると、新人にはもちろん、チューターにとってもよくないですから。

すごく納得感があります。私のチューターも、私の状況をいつも把握していてくれたし、質問への回答も早かった。きっと、大桃さんと同じことを試みていたんですね。

大桃

そう。いろいろ試行錯誤しながらやってるんです(笑)。それから、これはビリングソリューション部に限ったことかもしれませんが、社員は基本的に入社2年目からフロントとして一人立ちします。つまり、営業の主力になる。新人をそこまで引っ張り上げるのがチューターの役目。いつまでに、何ができるようになればいいのかを逆算して考え、ゴールとして共有することも大切ですね。

確かに、ゴールがはっきりしているとすごくやりやすいですね。

ー ところで東さんは、大桃さんから直接の指導を受けたことはないんですよね?

チューターとしてはありませんが、同じ部署の先輩としてはもちろんお世話になっています。一度、何かを質問しに行った時、回答と一緒に「何かつっこまれたら『大桃さんがこう言っていました』って返せばいいから」とフォローされて、心強かったのを覚えています。チューターはもちろん、そうでない先輩も、心が広くて温かいのがNTTファイナンスのいいところですね。

大桃

東さんにも、視野の広い、後輩が安心して頼れるチューターになってもらえたらうれしいです。

はい、がんばります(笑)。

対談風景