Project Story
クレジットカードを起点に届ける、
NTTファイナンスだけの価値。

Vol.1 すべてはお客様のために
Vol.2 3Dセキュア2.0対応

キャッシュレスの手段が多様化する中でも、依然として大きな存在感を誇るクレジットカード決済。NTTグループの主な請求・回収業務を一手に引き受けてきたNTTファイナンスには、そのノウハウが蓄積され、さまざまなサービスに結実している。NTTグループの内外を問わず、高く評価されているその価値とは。

Vol.1 すべてはお客様のために

田崎 桂太

クレジットカード事業本部 カード営業推進部 市場開拓担当 ※所属は取材当時のものです
経済学部 経済学科 卒

2014年4月
入社。クレジットカード事業本部 カードセンターに配属。債権管理担当として回収業務に従事。
2016年7月
クレジットカード事業本部 カード営業推進部 新ビジネス担当(現:市場開拓担当)に異動。新規加盟店開拓および、保険会社のサービス立上げに従事。
2018年4月
クレジットカード事業本部 カード営業推進部 企画担当に異動。法人カード発行プロジェクトに従事
2020年4月
リース事業本部(現:NTT・TCリース)四国支店に異動。NTT提携営業担当に異動。愛媛県・高知県のNTTグループ企業に定期訪問。
2024年4月
現担当に異動。新規加盟店開拓加え、既存加盟店のカード決済運用のサポート及び新たな商品やサービスのカード決済導入の立ち上げに従事。

NTTグループを支えた力を、
外へ広げる。

携帯電話やインターネットなどの通信費。動画ストリーミングサービスの視聴費。スポーツジムの会費などサブスクサービスの隆盛もあり、クレジットカードによる月々の定額支払いは増えている。固定電話料金に始まり、携帯電話などのNTTグループ会社の請求や回収を支えてきた実績があるNTTファイナンスは、こうした定額請求向けのクレジットカード決済に強みがあり、定期請求に特化型のカード決済ソリューションサービス「PaySol」という強固なプラットフォームを構築してきた。

その「PaySol」を、NTTグループ会社に限らず広く世の中に拡販できないか。そんな話が持ち上がったのは2012年頃。そこから地道な開拓が始まり、大手生損保会社や新聞社など、グループ外のクライアントも増えてきた。そのスケールをもう一回り広げるために、「市場開拓担当」に配属されたのが田崎だ。

田崎はかつて、呼び名は違ったが市場開拓担当に近い業務を経験したことがある。ただ、当時は新規加盟店開拓をやっていなかったうえ、しばらく別の部署にいるうちにサービスも拡張されていた。まずはその進化をたどり、提案のバリエーションを頭にしっかり入れること。そこから、田崎の市場開拓での仕事は始まった。

自己紹介からの提案活動。

田崎がまず目星をつけたのは、保険会社だった。保険料の請求・回収と「PaySol」はもちろん相性がよく、業界への導入実績もある。まずはこれまで契約のない保険会社をピックアップし、アプローチをかける。と言っても、手法はシンプル。その会社の代表電話にかけるか、WEBサイトのお問い合わせフォームから連絡する。何件かは紹介もあったが、ほとんどはまったくコネクションのないところからのスタートだ。

NTTファイナンスが「PaySol」のようなサービスを提供していることは、実はあまり知られていない。だからこそ、こちらの意図を正しく伝え、担当部署に取り次いでもらうだけでも一苦労。うまくその関門を突破しても、当然のことながら、多くの会社はすでに他社のシステムを使っている。つまりこれはシステムの入れ替えという、大がかりで難易度の高い提案なのだ。幸い「PaySol」には、NTTグループだからこそ鍛えられたセキュリティの高さをはじめ、いくつもの優れた機能がある。先方の課題を聞き出しながら、その解決手段として機能を丁寧に紹介していく。

まだまだこのプロジェクトは道の途中だ。だが、話が進み始めている案件がすでにいくつかある。システムは導入までのハードルが高い一方、導入してからは長期にわたって使い続けてもらえる。それだけクライアントに寄りそえる、貢献性の高い商材ともいえるだろう。だからこそむやみに焦ることなく、田崎はじっくり、一つひとつの商談と向き合っている。

Vol.2 3Dセキュア2.0対応

御所野 圭祐

クレジットカード事業本部 カード営業推進部 加盟店担当 ※所属は取材当時のものです
経済学部 経済学科 卒

2015年4月
入社。ビリング事業本部 ドコモ九州料金センターに配属。NTTグループ料金の請求から回収までの一連の流れを経験。
2017年7月
ビリング事業本部 事業企画部に異動。法人営業部隊であるビリングソリューション部の立ち上げ、「法人“ビリングONE”」の企画構想・サービスリリースなどに従事。
2020年4月
クレジットカード事業本部 カード営業推進部 会員獲得担当に異動。NTTグループカード、Bizカードの販売促進全般を担当。SNSや新聞・雑誌などへの広告出稿、代理店の開拓、キャンペーン等に携わる。
2023年4月
現担当に異動。NTTグループが提供する各サービスのカード決済導入、安定運用のためにカード会社との手数料交渉、運用調整、契約事務に従事。

NTTグループの代表として。

御所野の肩書きである「加盟店担当」。ここでいう加盟店とは、クレジットカード決済を自社のサービスに導入しているNTTグループ会社のことだ。たとえばNTTドコモなら、通信料などの支払いにカードを利用できるようにするため、カード会社と契約を結んで加盟店になる必要がある。ただ、カード会社とのやりとりは負担も大きい。法令や業界ガイドラインへの対応、手数料率の交渉など、専門的なノウハウも必要とされる。

そこでNTTファイナンスの出番だ。NTTファイナンスは「包括加盟店」という契約をカード会社と結んでいる。意味するところは「NTTグループの代表」。NTTグループ会社を自社の加盟店とすることで、カード会社との間に発生するあらゆる手続きの窓口をつとめるのだ。その実務を請け負うのが、「加盟店担当」である御所野。職種的には加盟店を増やすための営業にあたるのだが、実際の業務はとてもそれだけには留まらない。

その一例が「3Dセキュア2.0」への対応。さまざまなキャッシュレス決済が林立する現在だが、際立って利用率が高いのはやはりクレジットカードだ。一方で、なりすましなどの不正利用も多い。その対策として、すべてのECサイトにおいて2025年3月末までに「3Dセキュア2.0」の導入を義務化する方針が経済産業省、クレジット取引セキュリティ対策協議会によって発表された。ワンタイムパスワードなどの追加認証によって、本人確認をより厳格にする仕組みだ。このプロジェクトを、NTTファイナンスでは御所野が主導することになった。

信頼構築の旗振り役。

御所野を悩ませたのは、関係者の多さだった。カード決済のシステムは、データの流れだけをみても「NTTドコモ」「NTTコムウェア」「NTTデータ」などの複数社から提供された機能を組み合わせて処理を行っている。お金の流れまで含めるとさらに関係者は増え、しかもそれぞれ役割が異なる。この状況でプロジェクト全体を管理するのは至難の業だった。御所野はプロジェクトの概要や価値、スケジュール、それぞれのタスクなどを改めて明文化。時間をかけて関係者に説明することで理解と納得を深め、プロジェクトを完遂までの軌道に乗せることができた。

御所野がこのプロジェクトに意義を感じたのは、NTTグループ会社においてもカードの不正利用が半ば常態化していたからだ。NTTグループのお客様に、快適で安心なカード決済を提供したい。包括加盟店であるNTTファイナンスだからこそ、その責任は大きいとも感じた。NTTグループの信頼構築という大きなテーマに、旗振り役として関わる手応えを御所野は強く感じることができた。

プロジェクトをきっかけに、NTTグループ会社から相談事を持ち込まれる機会も増えた。それだけ、グループからの信頼も高まったということだろう。一方で、NTTファイナンスの加盟店になっていないNTTグループ会社も、実は少なくない。NTTファイナンスのプレゼンスをますます高め、加盟店を増やしていくこと——御所野のそんな目標は、グループのさらなる信頼構築にもきっとつながっていく。

田崎のとある一日

8:50
業務開始、メールチェック
9:00
営業チーム内情報共有会
11:00
提案書作成
12:00
昼食
14:00
お客様との定例MTG
16:00
システム担当との情報共有会
17:20
終業

御所野のとある一日

9:00
業務開始、メールチェック、業務整理
10:00
チームMTG
10:30
各種法令・ガイドライン確認
国際ブランドとの打ち合わせ
11:00
加盟店であるNTTグループ会社との定例MTG
新規ビジネスにおけるクレジットカード決済導入の相談を受ける
12:00
昼食
13:00
社内の各部署と打合せ
システムや運用面の影響を確認
15:00
各カード会社と経済条件や運用の交渉
17:30
終業