「左腕が使えないことで、困ったことはありますか?」よく聞かれる質問だ。
困ったことは、もちろんある。
たとえば、小学生のころの体育の授業。
鉄棒や跳び箱など、どうしても両腕を使わないと成立しないものに対峙したとき、
心の中で「あーあー、できないや」とつぶやいたことを思い出す。
それでも、日常生活、ひととおりのことは自分でできたし、劣等感を抱くことはなかった。
水泳以外にいろいろと経験したスポーツでも、左腕を使えないことでハンデを感じたことはない。
小さいころは兄や父とキャッチボールをして遊んだりもしたし、いろいろなスポーツにも挑戦した。
サッカー、空手、卓球、水球……。始めた動機はそれぞれ。
サッカーは小学生のころ、友だちと地元のチームに入った。
左サイドバックだったけれど、ドリブルが苦手で、走るのも得意ではないので、守備に徹していたような…。
あまり活躍の記憶はない。
ちなみにそれから十数年後の大学時代、授業で「リフティング20回連続」という課題があった。
なんとかその日のうちには達成したが、大苦戦した。
空手は母のススメで兄と一緒に道場に通った。
たぶん「自分の身を護るため」にと習わされたんだと思うけど、ここだけの話、自分的にはあまり楽しかった思い出はない。
卓球は中学の部活で。思春期真っただ中の12歳。
入部動機は「かわいい先輩がいたから」だった。
水球は通っていたプールに水球のスクールがあり、おもしろそうだったので、入れてもらった。
振り返ると、いろいろなスポーツをやってきたが、0.5歳から23年間続いているのは水泳。
なんだかんだと言って、泳いでいるのが一番楽しいんだと思う。
そんな僕だが、水泳から距離をおいた時期がある。
そのエピソードは次回!
サッカーや卓球など、いろいろなスポーツをやってきました。本人が「やりたい」と言ったものに反対したことはありません。
空手は唯一、私が「やりなさい」と言ったもの。「礼儀を学ばせたい」との思いがあり、兄と一緒に道場に通わせました。本人が楽しかったかどうかは不明です(笑)。