Vol.009『僕の専属コーチ・鷲尾さんのこと』

今回は、僕が今、専属コーチをお願いしている鷲尾さんについて少し話したいと思う。
鷲尾さんとの出会いは僕が日体大に入学したとき、今から6年前にさかのぼる。

日体大の水泳部はショートブロック、ミドルブロック、ロングブロックの3つに分かれており、僕が所属していたショートブロックの専属マネージャーが当時大学4年生の鷲尾さんだった。

第一印象は「怖そう」だった。ウエイトで鍛え上げたがっちりした体格ときれいに焼けた肌…なかなか近寄りがたい雰囲気が醸し出されていた。ちなみに余談だが、鷲尾さんは今もウエイトトレーニングを継続しており、当時よりもさらに体格はがっちり度を増している。

当時、寮で僕と同部屋だった富田宇宙さんのタッパーを鷲尾さんが務めていたこともあり、少しずつ交流が生まれて関係性ができていった。指導の際に片手での泳ぎ方を実演してくれるなど、教え方がとてもわかりやすかった。
その後、僕が大学3年生の時に正式に専属コーチをお願いして、現在に至っている。

競技のことに関してとても信頼しているし、これまでも間違ったことを言われたことはない。自分にも意見があるときは、腑に落ちるまでディスカッションを重ねて進むようにしている。

「勝つやつが正義」「妥協からは何も生まれない」
鷲尾さんに言われて印象に残っている言葉だ。
これからも二人でタッグを組んで、世界の舞台で戦っていきたいと思っている。

専属コーチ・鷲尾拓実さん談

窪田君が大学3年生の時に、「専属で指導してほしい」とのオファーを受け、専属コーチになりました。
私自身、水泳は幼稚園のころからしていましたが、他のスポーツも習っていたので、選手として競技に打ち込むようになったのは高校時代からでした。
コーチに転向したのは大学に入ってからで、大学1年生の後期から学生コーチとして水泳技術を学び始めました。

コーチになったきっかけは、誰かのため(当時はチームのため)に役に立ちたいと思ったからです。
物ごとを教えるのが好きなので、私の人生において良い選択だったのかもしれません。

高校の恩師から教わった、『Compromise makes nothing-妥協からは何も生まれない』と、水泳の師に教わった『常にコーチは選手の前を歩いて道を創らなければならない』という二つの言葉をモットーに、日々コーチングを行っています。

窪田幸太 公式インスタグラム窪田幸太 公式インスタグラム