Vol.019Paris 2024 Paralympics/充実のアミアン合宿。そしてパリへ!

パリまでのフライトは北回りで約14時間。
機内では、自分のipadにダウンロードした映画やドラマを観るか寝るかがいつものパターンだ。海外遠征は時差があるので、フライト中に睡眠をとって時差を解消することを意識している。今回も上手に睡眠をとることができたので、現地で時差に悩まされることはなかった。
座席前のモニターはいつも、飛行位置を示す地図を表示している。なかなかパリは見えてこなかった。
羽田を出て約14時間後、フランス・パリのシャルルドゴール空港に無事到着。そこからバスに揺られること約2時間。ようやく合宿地のアミアンに到着した。
「さすがに疲れたー」と感じるヘトヘト感と「さあこれからだ」と思うワクワク感が同居したままベッドにもぐりこんだ僕は、あっという間に眠りについた。

合宿所の一日は朝6時の起床から始まる。
6時半に朝食、7時半にバスで午前練習に出発。
8時にプール到着。補強(ストレッチなど、泳ぐ前のウォーミングアップ)。
9時からスイムで11時終了。
11時半くらいにバス出発で、12時くらいに合宿所着。
昼食をとって、午後の練習がある場合は、2時半にバスで出発。
3時にプール着、補強、4時からスイムで6時終了。
6時半のバスで合宿所に戻って夕飯。
8時半ごろには自分の部屋へ行き、9時から10時くらいに就寝。
というのが標準的なスケジュールだ。

僕は鷲尾コーチと相談して本番までの練習スケジュールを立てた。午前・午後の2回泳ぐ日もあれば、ウエイトだけに注力する日も。
合宿中の様子は個人でも協会でもSNSで発信した。大会を盛り上げよう、多くの方にパラ水泳を観てもらおうとの想いはもちろん、ライバルたちにも「俺はこんなに仕上がっているぞ」とプレッシャーをかけようなんてことも思いながら(笑)。
合宿所はひとり部屋。夏のアミアンは、朝は涼しいけれど、夜は9時くらいまで日が出ているので、けっこう暑い。部屋にはエアコンも扇風機もないので窓を開けたいが、網戸がないので、開けると虫が入ってくる。窓を閉め切った部屋で暑さをしのぐのに、持参したハンディーファンが大活躍した。

8月23日、選手村に移動。さあいよいよ、パリだ!
選手村は8人部屋。ランドリーをはじめ、いろいろと共有部分が多く、大変なことも少なくなかった。選手村の外に国が用意してくれた日本人選手のためのサポート拠点があった。食事、ウエイト、リラックスルーム、ランドリーなどが完備されており、大会が始まるまではそこを利用することが多かった。

試合会場のプールでの練習が始まった。指定された時間、限られた時間内での練習だ。
天井の高さ、ライトの強さ、水深、プールの壁の色、タッチ版の色、いつもと感覚が違って、練習初日は慣れるまで不安だったが、練習を重ねることで感覚はしっかりつかめていった。
食欲も落ちることなく、体重はキープ。コンディションも上々、カラダ的に仕上がってきている感覚をキープしつつ、プールにも慣れてきた。

パリ到着から5日目、開会式の日。2024年8月28日(現地時間)午後8時、僕はシャンゼリゼ通りにいた。日本選手団の一員として、凱旋門から開会式会場のコンコルド広場をめざすパレードの列に加わった。
「いよいよ大会が始まった」ことを肌で感じた開幕式の様子は次回!

窪田幸太さんがアミアンでお茶をする写真
アミアンにて
選手村前の写真
窪田幸太 公式インスタグラム窪田幸太 公式インスタグラム