【チェックリスト付】口座振替依頼書とは?書き方や記入例・提出の流れ・本人以外の提出方法を解説
口座振替は、毎月の支払いを自動で引き落とせるため払い忘れを防ぎ、振込の手間を省ける便利な決済方法です。しかし、利用を開始するには「口座振替依頼書」の記入と提出が必要であり、不備があると手続きが遅れてしまいます。
本記事では、口座振替依頼書の正しい書き方や記入例、提出の流れを詳しく解説します。提出前のチェックリストも載せていますので、スムーズに手続きを進めるためにも事前に確認しておきましょう。
なお、口座振替がどのような仕組みになっているのか詳しく知りたい方は、下記の記事で解説していますので併せてご覧ください。
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口座振替依頼書とは?
口座振替依頼書とは、毎月の支払いを自動的に指定の口座から引き落とす「口座振替」を利用するための申込書です。電気・ガス・水道などの公共料金、クレジットカードの利用料金、家賃、習い事の月謝など、継続的な支払いに幅広く活用されています。
口座振替依頼書を一度提出すれば、毎月決まった日に自動で引き落とされるため、払い忘れの心配がなく、振込の手間も省けるのが大きなメリットです。
下記の記事では、口座振替のメリット・デメリットを「事業者側」と「顧客側」の視点で紹介しています。詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
口座振替依頼書の入手方法と提出方法
口座振替依頼書は、金融機関や収納企業(※)から入手できます。
(※)収納企業とは
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口座振替依頼書を金融機関・収納企業から入手する場合は、主に次の3つの方法があります。
【依頼書の入手方法】
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また、入手した口座振替依頼書は必要事項を記載したのち、下記のいずれかの方法で提出します。指定された方法にしたがって提出しましょう。
【依頼書の提出方法】
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なお、近年一部の金融機関や収納企業では、Webサイト上で口座振替の手続きができる「Web口座振替受付サービス」を導入しています。このサービスを利用する場合は、紙の口座振替依頼書の提出は不要です。
ただし、対応している金融機関や収納企業は限られるため、事前に利用可能か確認しておきましょう。
【記入例付】口座振替依頼書の書き方
口座振替依頼書の書き方は、ゆうちょ銀行とその他の銀行で異なります。ここでは、それぞれの記入項目や書き方のポイントを記入例付きで解説します。
書き間違えやすいポイントや不備になりやすい箇所も紹介しますので、正しく記入できるように確認していきましょう。
記入例1.ゆうちょ銀行宛の口座振替依頼書
ゆうちょ銀行宛の口座振替依頼書には、下記の項目を正確に記入する必要があります。
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出典:預貯金口座振替依頼書・自動払込利用申込書の記載例|郵便局
なお、ゆうちょ銀行の口座番号は「記号」「番号」の2つで構成されています。記入の際は、手元の通帳やキャッシュカードを確認し、誤りのないように記入しましょう。
出典:自動払込みの申し込み(Web受付)を行ったが、エラーになってしまう。どうすればいいですか。|ゆうちょ銀行
記入例2.ゆうちょ銀行以外宛の口座振替依頼書
ゆうちょ銀行以外の金融機関の口座振替依頼書には、下記の項目を正確に記入する必要があります。
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特に「預金種目の選択ミス」や「口座番号の桁数間違い」が発生しやすいため、記入の際は手元の通帳やキャッシュカードを確認し、誤りのないように注意しましょう。
次章では提出前のチェックポイントを紹介しますので、記入後の確認にご活用ください。
口座振替依頼書提出前のチェックリスト
口座振替依頼書を提出する前に、記入漏れや誤りがないか最終確認をしましょう。不備があると手続きが遅れたり、再提出が必要になったりするため、慎重にチェックすることが重要です。
特に注意すべきポイントを、チェックリスト形式で下記の表にまとめました。
【提出前チェックリスト】
項目 |
確認事項 |
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印鑑やサイン |
届出印 |
金融機関に届け出ている印鑑(またはサイン)と一致しているか |
印影 |
印影が不鮮明だったり、一部が欠けたりしていないか |
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訂正 |
訂正する場合は二重線で消し、正しい印鑑で訂正印を押しているか(修正液や修正テープは使用不可) |
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押印欄 |
書類が複数枚ある場合、すべての押印欄に押印しているか |
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金融機関情報 |
口座番号 |
間違いなく記入されているか |
支店名 |
正しい支店名が記入されているか |
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預金種目 |
普通預金、当座預金など適切なものを選択しているか |
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金融機関コード・支店コード |
必要な場合は正しく記入しているか |
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口座名義人 |
通帳に記載されているとおりの表記で記入しているか |
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その他 |
日付 |
提出日または口座振替の開始希望日を記入しているか(どちらを書くべきかは金融機関や収納企業による) |
金額 |
必要な場合は誤りなく記入しているか |
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その他 |
全項目を漏れなく正確に記入しているか |
なお、提出された口座振替依頼書を受け取る金融機関や収納企業は、下記について確認する必要があります。
【受け取る側がチェックすべき項目】
項目 |
確認事項 |
押印 |
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記入内容 |
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必要書類 |
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書類の形式 記入方法 |
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本記事では、口座振替依頼書に関してよくある質問にも回答しています。詳しく知りたい方は「口座振替依頼書に関するよくある4つのQ&A」からご覧ください。
【事業者向け】口座振替に関する業務の効率化なら「収納代行サービス」の活用がおすすめ
企業や自治体で口座振替を導入すると、書類の確認や手続き、入金確認などの業務が増え、経理担当者の負担が増加します。こうした業務を効率化するためには、収納代行サービスの利用がおすすめです。
収納代行サービスとは、口座振替の手続きや請求データの作成、入金確認、消込作業などを代行してくれるサービスです。これらの業務を代行してもらうことで、経理担当者の負担を軽減し、本来の業務に集中できるようになります。
ここでは、NTTファイナンスが提供する2つのサービスを紹介します。
おすすめサービス1.回収代行サービス
回収代行サービスは、請求データの作成から入金消込、未収金管理まで、一連の請求業務を自動化できるサービスです。経理業務の負担を軽減し、業務の効率を大きく向上できます。
また、全国の主要銀行に対応する口座振替をはじめ、コンビニ収納やクレジットカード払いなど、さまざまな決済手段に対応しているため、顧客にとって支払いしやすい環境を提供できるのも大きなメリットです。
【対応している決済手段】
※電話料金合算とは、NTTグループ各社の通信料金などと一緒に請求するお支払い方法です。 |
本サービスは、学習塾やスポーツスクール、自治体の料金回収など、幅広い業種で採用されており、定期的な料金回収業務にぴったりです。
回収代行サービスの詳細は、下記のバナーからダウンロードできる資料をチェックしてみてください。
\ 国内の主要決済手段に対応! /
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おすすめサービス2.楽々クラウド決済サービス
楽々クラウド決済サービスは、請求や決済業務をクラウド上で一元管理できるサービスです。
顧客情報の一元管理や請求データの自動作成、入金消込の自動化などにより、経理業務の負担を軽減し、業務の効率を向上できます。
大量の顧客管理が必要な事業でもスムーズに運用できる他、下記のような決済手段に対応しているのが特長です。
※電話料金合算とは、NTTグループ各社の通信料金などと一緒に請求するお支払い方法です。 |
インターネット環境があればすぐに利用でき、システム構築の必要がないため、初期費用を抑えつつ迅速に導入できるのも魅力の一つです。
顧客が馴染みのある手段を選べることで、満足度アップにもつながる「楽々クラウド決済サービス」の詳細は、下記のバナーからご確認ください。
口座振替依頼書に関するよくある4つのQ&A
口座振替依頼書について、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。疑問や不明点を解消し、スムーズに手続きを進めましょう。
Q1.口座振替依頼書はいつまでに提出すればいい?
口座振替依頼書の提出期限は、収納企業によって異なります。一般的には、口座振替を開始したい月の1〜2ヵ月前が目安ですが、早めに手続きを進めることで遅延を防げます。
具体的な提出期限は、収納企業に確認しましょう。
Q2.口座振替依頼書を紛失した場合は?
口座振替依頼書を紛失した場合は、収納先の企業に連絡して再発行の手続きを依頼しましょう。
最近はインターネットのマイページやお問い合わせフォームから手続きできる場合も多いため、チェックしてみてください。
Q3.口座振替の停止・変更手続きはどうすればいい?
口座振替を停止・変更したい場合は、金融機関または収納企業に連絡して手続きしましょう。
金融機関で手続きする場合は、届出印や引落口座番号・請求企業名がわかるものなどが必要な場合が多いため、事前に確認しておくと安心です。
Q4.口座振替依頼書は本人以外でも提出できる?
口座振替依頼書は、本人以外でも提出できます。特に法人の場合は、経理や総務などの担当者が提出することが一般的です。
ただし、本人以外が提出する場合は委任状が必要です。金融機関や収納企業によって異なりますが、主に下記のような記載が必要となります。
【委任状に記載する主な内容】
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委任状の書式やその他の必要書類は、利用する金融機関や収納企業によって異なるため、事前に各機関に確認し、指定された形式や必要書類を準備しましょう。
口座振替依頼書の正しい記入がスムーズな手続きにつながる
口座振替依頼書の提出は、期限を守り、正確に記入することがスムーズな手続きにつながります。提出期限は収納企業によって異なるため、早めに確認し、必要書類を準備しておきましょう。書き方の確認には、本記事で紹介した記入例や提出前のチェックリストを活用してください。
口座振替の導入は、事業者にとっても 「請求業務の効率化」や「未収金のリスク低減」に大きく貢献します。しかし、業務が煩雑になる場合もあることから、担当者の負担を軽減するためにも「収納代行サービスの導入」がおすすめです。
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