口座振替のメリットとデメリット|導入の流れやサービスの選び方も解説
口座振替のメリット・デメリットを把握しておくと、事前に課題やリスクを予測し対策できるため、導入時のリスク軽減につながります。
この記事では、口座振替を利用するメリットやデメリットを「事業者側」「顧客側」2つの視点でまとめました。導入の流れや便利な口座振替代行サービスの選び方も紹介しますので、請求業務のミスや手間を削減したい人はぜひ最後までご覧ください。
なお、NTTファイナンスが提供する「回収代行サービス」は、クレジットカードやバーコード決済など、30以上の決済手段に対応しています。適格請求書の郵送や電子送付にも対応している「回収代行サービス」の詳細は、下記のバナーをクリックのうえ、資料をダウンロードしてご確認ください。
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目次[非表示]
口座振替とは?
口座振替とは、銀行や信用金庫などの金融機関が、顧客の口座から事業者の口座へと「引き落とし」という形で資金の移動をする仕組みです。
【口座振替の流れ】
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参考:一般社団法人 全国銀行協会|第1章 キャッシュレス社会の進展と金融制度のあり方
定期的な料金精算に適した仕組みなので、電気・ガス・水道といった公共料金をはじめ、インターネット回線・家賃・携帯電話料金などの請求でよく導入されています。
詳しい口座振替の仕組みは、こちらの記事の解説をご覧ください。
【事業者側】口座振替を導入する主なメリット
料金の請求を口座振替にすることで事業者が得られるメリットとして、下記の4つが挙げられます。
メリット1.請求業務を効率化できる
顧客の銀行口座から自動的に料金が引き落とされるため、請求書の発行や郵送、入金確認などの作業が大幅に減り、業務効率化につながります。
郵送や請求書の印刷などにかかっていたコストや、人的コストを抑えられる点もメリットです。経理担当者は、浮いた時間で重要なコア業務に注力できるようになります。
メリット2.未回収リスクの軽減につながる
毎月決まった日に自動的に引き落としが行われるため、顧客の口座にお金が入ってさえいれば確実に料金の回収が可能です。顧客からの入金を待つしかない口座振込と違って、振込忘れなどによる未回収リスクを軽減できます。
料金の回収率が上がれば、事業の経営もより安定するでしょう。
メリット3.幅広い顧客に対応できる
口座振替は銀行口座さえあれば利用できるため、クレジットカードを持っていない人や高齢者にも対応できます。
決済手段がクレジットカード払いのみだと、サービスの利用自体を諦めてしまう人もいるので、特に高齢者や学生向けサービスでは、口座振替を選択肢に用意しておくのがおすすめです。
メリット4.利用継続率アップに効果がある
顧客が毎回の支払いを面倒だと感じると、支払いのタイミングでサービスの利用自体を見直し、解約のきっかけになりかねません。
口座振替なら、支払日を意識せずとも自動で支払いが完了するので、結果的にサービス利用の継続率アップも期待できます。
【事業者側】口座振替を導入するデメリット
続いて、事業者側から見た口座振替導入のデメリットを3点ご紹介します。
デメリット1.初期導入にコストと手間がかかる
口座振替を導入するには、事前に銀行や代行サービス業者と契約をする必要があります。事前のシステム構築や手続きが必要なケースも多いため、スケジュールや予算に余裕をもって計画的に導入しましょう。
なお、NTTファイナンスが提供する「楽々クラウド決済サービス」は、導入時の大規模なシステム構築が不要です。インターネット環境があれば手軽に利用できるので、まずは下記リンクから詳細をチェックしてみてください。
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デメリット2.キャッシュフローが遅れるリスクがある
口座振替は、引き落としから事業者の口座に入金されるまでに処理が数日かかる場合があります。現金決済と比べると、キャッシュフローが遅れるリスクがある点を考慮しておきましょう。
デメリット3.不備があると顧客対応が必要になる
口座設定時の口座振替依頼書に不備があると、口座振替をスムーズに開始できず、直接集金が必要になるケースもあります。顧客の記入ミスや印鑑間違いがないよう、記入例を渡したり、事前にミスしやすい箇所をチェックしたりと対策するのがおすすめです。
顧客側の残高不足など、なんらかの理由で引き落としが失敗した場合にも、個別に請求対応が必要になります。
【顧客側】口座振替を利用するメリット
次は、口座振替導入による顧客側のメリットをご紹介します。
メリット1.支払いの手間がなくなる
口座から自動で料金が引き落とされるので、支払いのためにATMや銀行に足を運ぶ必要がなくなります。
仕事や育児・介護で忙しい方や、外出が難しい高齢の方もスムーズに決済できるのが魅力です。
メリット2. 払い忘れを防げる
口座に残高さえあれば、自動で引き落とされるので払い忘れる心配がありません。
支払いを忘れた場合、サービスによっては延滞金などのペナルティが科せられるケースもあるので、自動で引き落としがされるのは安心感があります。
メリット3.銀行口座さえあれば利用できる
電子決済やクレジットカードが普及したものの、まだまだ利用に抵抗がある人もいるかもしれません。
特に高齢者や学生はクレジットカードを持たない人も多いので、銀行口座さえあれば利用できる口座振替は幅広い人におすすめの決済手段です。
メリット4.多くの場合、手数料不要で利用できる
顧客が事業者の口座に銀行振り込みを行う場合だと、顧客側に1件あたり数百円程度の振込手数料が発生します。振り込み回数が多くなるほど、顧客の手数料の負担が大きくなりがちです。
口座振替なら、基本的に手数料は事業者側が負担するので、顧客側の振込手数料の負担感を軽減することができます。
【顧客側】口座振替を利用するデメリット
一方、顧客側にも口座振替を利用するデメリットがあります。
デメリット1.利用手続きに手間がかかる
口座振替を利用するには銀行口座情報を提供する必要があり、手続きに時間がかかります。口座振替依頼書に記入ミスや漏れがあるとスムーズに口座設定ができず、結局振込で支払いが必要になるケースもあるので注意が必要です。
ミスのないように注意して記入し、スケジュールにも余裕をもって書類を提出しましょう。
こちらの記事では、口座振替依頼書の書き方を解説していますのでご覧ください。
デメリット2.残高不足によるトラブルのおそれがある
残高不足などで引き落としができない場合、サービスによっては利用継続ができなくなる場合もあります。事業者の口座に振込手続きが必要になるなど、予想外に手間がかかるケースもあるでしょう。
トラブルを防ぐためにも、引き落とし日前に口座に十分な残高があるか確認するのがおすすめです。
口座振替で業務を効率化しやすい業種は?
本章では、メリット・デメリットをふまえて、口座振替と相性が良い業種をピックアップしました。
口座振替と相性が良い業種 |
使い方の例 |
ECサイト全般 |
通信販売の料金支払い |
教育関連 |
月謝の支払い・教材の支払い |
不動産 |
家賃の支払い |
自治体 |
住民税・固定資産税などの税金や |
公共料金 |
電気・ガス・水道料金の支払い |
介護関連 |
利用料金支払い |
サブスクリプション系サービス |
利用料金支払い |
保険会社 |
保険料支払い |
クレジットカード会社 |
利用料金支払い |
口座振替は定期的な集金が発生する業種と特に相性が良いので、これらの業種では請求業務の効率化が見込めます。
こちらの記事では、塾での口座振替の活用方法を詳しく解説しています。月謝制や定額料金制の事業を展開している方は、ぜひ参考にしてみてください。
口座振替を利用するには?導入までの流れを解説
便利な口座振替を利用するには、どのような手続きが必要なのでしょうか。ここからは、金融機関と直接契約をする方法と、口座振替代行サービスを利用する方法について解説します。
通常の口座振替の導入までの流れ
金融機関と直接契約をする場合、導入までの流れは下記のとおりです。
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事前の口座設定や情報登録にかかる時間も考慮して、余裕を持った導入スケジュールを組む必要があります。
金融機関に口座振替を依頼するには手数料などのコストがかかるため、予算も確保しておきましょう。
(例)ゆうちょ銀行の場合
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参考:ゆうちょ銀行|自動払込み、料金(ゆうちょBizダイレクト)
なお、口座振替の導入までのステップや考慮すべきポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。
請求業務をさらに効率化するなら口座振替代行サービスという方法も
金融機関との直接契約で行う方法のほかに、決済代行会社が提供する口座振替代行サービスを利用する方法もあります。
口座振替代行サービスとは、口座振替で引き落とされた料金を決済代行会社が代わりに受領し、導入企業へ送金するシステムのことです。
決済代行会社が提供する口座振替サービスを利用する場合、決済代行会社とだけ契約をすればよいので導入手続きが簡単です。消費者の保有口座にあわせて、さまざまな金融機関と直接やり取りをする手間が省けます。
口座振替代行サービスの導入手順の例は下図のとおりです。手続きのフローとしては、金融機関との直接契約と大きく変わりません。
銀行と直接契約をする通常の口座振替と、口座振替代行サービスの比較は下記のとおりです。
口座振替 |
口座振替代行サービス |
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メリット |
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デメリット |
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口座振替代行サービスは、クレジットカードや電子決済など口座振替以外の決済手段が使えるものが多いので、より多様な顧客ニーズに対応できるところも魅力です。
口座振替代行サービスの選び方
最後に、口座振替代行サービスを選ぶときにチェックしたいポイント5つをご紹介します。
具体的におすすめの口座代行サービスが知りたい!という方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
選び方1.委託したい周辺業務に対応できるか
口座振替代行会社に委託できる周辺業務はサービスごとに異なるため、自社が求める機能をカバーしているか確認する必要があります。業務効率化を求めるなら、周辺業務を幅広く委託できるサービスがおすすめです。
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選び方2.豊富な決済方法に対応しているか
口座振替以外にも、コンビニ収納・銀行振込・クレジットカード決済など幅広い決済手段に対応できるサービスもあります。
複数の決済方法に対応しているサービスなら、多様な顧客ニーズに対応できるので販売機会を逃しにくい点がメリットです。
■NTTファイナンスの「回収代行サービス」は…… 全国の主要銀行に対応しているため、顧客が日常的に利用している銀行口座をそのまま利用できて利便性が高いのが特長です。 口座振替の他、下記のような30以上の決済手段を提供しています。
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選び方3.自社に見合うコストか
口座振替代行サービスを利用するには、初期費用・月額費用・手数料がかかります。導入によって業務効率化した効果とコストが見合うのか、しっかり検討しましょう。
公式サイトだけでは費用の確認ができないサービスも多いので、複数社の見積りを取って比較し、自社の規模感に合うものを選ぶのがおすすめです。
選び方4.サービスが使いやすいか
インターネット環境があれば顧客情報管理や収納管理ができる、クラウド型サービスが便利です。
また、システムのシンプルさや操作のわかりやすさなど、導入後に担当者が使いこなせるかという観点でも検討しましょう。
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請求・回収代行に加えて、顧客管理もクラウドで効率化したい方におすすめです。 |
選び方5.サポート体制が充実しているか
導入時の解説動画や、残高不足時の自動再請求サポートなど、自社が必要としているサポートがあるかどうかも確認しましょう。
サービス検討前に、自社の業務フローを見直し、ネックになっている作業を洗い出しておくとスムーズです。
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【本記事のまとめ】
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請求業務の効率化や回収率アップなど、事業者にとって口座振替を導入するメリットは多くあります。顧客にとっても利便性が高まるので、自社に合う口座振替代行サービスを選んで導入するのがおすすめです。
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