経理のおすすめ資格一覧20選!業務・熟練度別に役立つ資格を紹介



経理業務は特別な資格がなくても始めることはできます。しかし、資格取得は「スキルの可視化」に役立つため、 スキル標準を整備したい企業や、業務の属人化を防ぎたい管理者にとっても有効な手段です。
この記事では、経理業務で役に立つ資格を一覧にまとめました。独学で取得をめざせる資格や近年話題となっているIT関連の資格など、さまざまな資格について解説します。

簿記以外にも経理・会計に関する資格は多岐にわたるので、経理人材としてのキャリアアップや未経験転職をめざす方はぜひ最後までお読みください。

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※本記事の内容は2025年12月時点の情報です。

目次[非表示]

  1. 【未経験・初心者】経理の基礎を固めるのにおすすめの資格5選
    1. 1.日商簿記2級
    2. 2.ビジネス会計検定
    3. 3.給与計算実務能力検定
    4. 4.ファイナンシャルプランナー
    5. 5.MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
  2. 【中級〜上級者】経理でのキャリアアップにおすすめの資格7選
    1. 1.日商簿記1級
    2. 2.経理・財務スキル検定(FASS)
    3. 3.経理事務パスポート検定(PASS)
    4. 4.電子会計実務検定
    5. 5.消費税法能力検定
    6. 6.財務報告実務検定
    7. 7.情報セキュリティマネジメント試験
  3. 【業界別】専門分野の経理知識が身に付く資格5選
    1. 1.銀行業務検定試験
    2. 2.建設業経理検定試験
    3. 3.社会福祉法人 経営実務検定試験
    4. 4.公益法人会計検定試験
    5. 5.農業簿記検定
  4. 【独立・上級】独立もめざせる経理系の資格2選
    1. 1.公認会計士
    2. 2.税理士
  5. 国際基準の経理人材をめざせる米国公認会計士(U.S.CPA)
  6. 本当に必要?経理資格・資質に関する3つのQ&A
    1. Q1. 資格がなくても経理として働けますか?
    2. Q2.経理に求められる「資質」は何ですか?
    3. Q3.AIが進化すると、経理の資格は不要になりますか?
  7. 経理の資格を取得してキャリアアップをめざそう

【未経験・初心者】経理の基礎を固めるのにおすすめの資格5選


経理担当者には、主に会計スキル・PCスキル・コミュニケーションスキルが求められます。未経験転職をめざす場合も、まずはこれらの資格を押さえておくのがおすすめです。

  • 経理の基礎的なスキルを習得。商業簿記と工業簿記が範囲

  • 通信制講座利用の場合50,000円程度
  • 合格率:23.6%(2025.11)
  • 財務諸表の理解や分析力を問う資格。経営分析に役立つ

  • 公式テキスト:1,800〜3,700円程度

  • 公式Web講座:25,000円程度

  • 合格率:3級:50.6%(2025.3

  • 給与計算業務のスキルを証明する資格。実務に直結する

  • 2級:8,800円(税込)

  • 合格率:2級: 68.12%、1級:47.32%

(2025.11)

  • 資産運用や保険設計など、幅広い生活設計に関する知識を習得できる資格

  • 独学であれば参考書購入費用

  • 通信講座は5〜10万円程度

  • 合格率:3級:学科 83.14%、実技 86.56%(日本FP協会・2024.1)

  • オフィスソフト(Word・Excelなど)の操作スキルを証明できる資格

  • 一般価格:12,980円(税込)
  • 学割価格: 9,680円(税込)
  • 合格率:非公開



※なお、各資格で紹介している難易度は、合格率をもとに算出しています。合格率が公表されていない資格については、試験形式や出題範囲などを踏まえ、他の経理資格との相対比較で難易度(★)を目安として付けています。あくまでも一つの目安としてご覧ください。

(★が多いほど難度が高い=難しい)

1.日商簿記2級

日商簿記2級の正式名称は「日商簿記検定試験」です。日本商工会議所と各地の商工会議所が主催する簿記の検定試験で、簿記検定のなかでも知名度が高いのも特長です。

企業の財産・資産・負債の増減を確認するのに役立つ知識で、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力や基礎的な経営管理や分析力が身に付きます

公認会計士や税理士などの国家資格をめざす方や、他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを考えている方の「はじめの一歩」にもおすすめです。

難易度

★★★☆☆

試験の内容
  • 商業簿記(中小企業の経理業務が行えるレベル)
  • 工業簿記

受験料

  • 5,500円(税込)
  • 別途、事務手数料550円(税込)も必要

合格率

  • 合格率:23.6%(2025.11.16)

受験方法

  • 筆記試験またはネット試験
  • 東京23区では2・3級はネット試験のみ

受験時期

  • 筆記試験の場合は通常2月・6月・11月の年3回
  • ネット試験は日本全国のテストセンターでほぼ毎日実施

取得までの期間(目安)

  • 通信制講座利用の場合6ヵ月程度〜

学習費用(目安)

  • 通信制講座利用の場合50,000円程度〜

公式サイト


なお、入門的な位置付けである日商簿記初級〜3級は独学でも取得できますが、中途採用で企業に評価されやすいのは2級以上といわれています。2023年10月からインボイス制度がスタートしたことにより、複雑化する会計処理や書類作成に対応できる簿記資格保有者は、採用の際に評価されやすい傾向があります。

なお、当サイトではインボイス制度の基本や事業者別にとるべき対応がわかるお役立ち資料を無料で配布しています。

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2.ビジネス会計検定

ビジネス会計検定は、企業の決算書を読み、分析するスキルを問う資格です。経理だけでなくビジネス全般に役立つ知識を身に付けることができます

難易度

★★☆☆☆(3級)

試験の内容
  • 財務諸表を理解・分析・評価するスキル(会計の用語、財務諸表の構造・読み方・分析など)
受験料
  • 3級:4,950円(税込)
  • 2級:7,480円(税込)
  • 1級:11,550円(税込)

合格率

  • 3級:50.6%(2025.3)
  • 2級:34.5%(2025.3)
  • 1級:22.9%(2025.3)
受験方法
  • 全国の指定会場で一斉実施
受験時期
  • 年2回(10月・3月)
  • 1級は3月のみ
取得までの期間(目安)       
  • 3・2級で数週間〜1ヵ月程度
  • 1級で5ヵ月程度
学習費用(目安)
  • 公式テキスト:1,800〜3,700円程度
  • 公式Web講座:25,000円程度
公式サイト


決算書を作成することを目的にした簿記とは異なり、ビジネス会計検定は企業の実態を会計的な目線から分析するのに役立ちます。

3.給与計算実務能力検定

給与計算実務能力検定は、内閣府認定の一般財団法人職業技能振興会が主催する、給与計算に関するスキルを測る検定です。給与計算の基本から、給与計算に関わる社会保険や労働に関する法律・税務知識を学ぶことができます。

なお、取得後も2年ごとの資格更新手続きがあり、更新料は6,600円(更新料6,000円+送料600円)(税込)です。※2026年1月時点

難易度

★☆☆☆☆(2級)

試験の内容
  • 給与計算業務の知識と実務能力
受験料
  • 3級:10,000円(税込)※Web講座・教材代を含む
  • 2級: 8,800円(税込)
  • 1級:11,000円(税込)

合格率

  • 2級:68.12%(2025.11)
  • 1級:47.32%(2025.11)
受験方法
  • 3級:Web講座+Web試験
  • 2・1級:筆記試験(東京・大阪・その他主要都市)
受験時期
  • 3級:随時
  • 2級:年2回(3月・11月)
  • 1級:年1回(11月)
取得までの期間(目安)
  • 3級:0.5〜1ヵ月
  • 2級:1〜1.5ヵ月
  • 1級:1.5〜2ヵ月
学習費用(目安)
  • 40,000円程度(公式講座+模試)
公式サイト



給与計算は企業で必ず行う業務なので、習得しておく価値は大きいといえます。

4.ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは、家計に関わるお金の知識を学べる国家資格です。税金・投資・住宅ローン・不動産・教育・老後・相続などの知識が身に付きます。

難易度

★☆☆☆☆(3級)

試験の内容
  • 下記の範囲について学科試験+実技試験を実施
  • A.ライフプランニングと資金計画
  • B.リスク管理
  • C.金融資産運用
  • D.タックスプランニング
  • E.不動産
  • F.相続・事業承継
受験料
  • 3級:合計8,000円(学科試験+実技試験)
  • 2級:合計11,700円(学科試験+実技試験)
  • 1級:合計36,900円(学科試験+実技試験)

※非課税

合格率

  • 3級:学科 83.14%、実技 86.56%(2024.1)
  • 2級:学科 59.29%、実技 54.87%(2024.5)
  • 1級:学科:15.40%、実技:75.63%(2025.9)

※実施機関(FP協会/きんざい)や回によって差あり

受験方法
  • 3級・2級:最寄りのテストセンターでCBT試験
  • 2級・1級学科試験:約130地域で試験を実施
  • 1級実技試験:札幌から那覇まで14の指定地域で対面の記述試験
  • なお、2級FP技能検定は2025年4月よりCBT方式で実施
受験時期
  • 3級・2級:随時
  • 1級学科試験:例年5・9・1月の年3回実施
  • 1級実技試験:学科試験合格後に案内
取得までの期間(目安)     
  • 3級で2ヵ月以上
学習費用(目安)
  • 独学であれば参考書購入費用
  • 通信講座は5〜10万円程度
公式サイト


経理業務ではもちろん、私生活でも役に立つ資格です。

5.MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、Word・Excel・PowerPointなど、経理の日常業務で必ず利用するオフィスソフトのスキルを証明できます。国際的にも知られている資格です。

難易度

★★☆☆☆

試験の内容
  • Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlookの5科目
  • 取得目的に応じて科目を選択可
  • ソフトのバージョンや試験レベルも選択可
受験料
  • 一般価格:12,980円(税込)
  • 学割価格: 9,680円(税込)

合格率

  • 非公開(実技試験であり、対策をすれば合格しやすい)
受験方法
下記のいずれかを選択
  • 全国一斉試験(指定会場)
  • 随時試験(最寄りの試験会場)
受験時期
  • 全国一斉試験:毎月1~2回実施
  • 随時試験:最寄りの試験会場の指定日に受験
取得までの期間(目安) 
  • 最短1ヵ月〜
学習費用(目安)
  • 独学であれば参考書購入費用
  • 通信講座は単科目16,000円程度〜
公式サイト


経理以外の業務にも役立つため、学生時代に取得しておくケースも多い資格です。

【中級〜上級者】経理でのキャリアアップにおすすめの資格7選


続いて、経理経験者のキャリアアップにも役立つ資格をご紹介します。

  • 会計・経理の専門知識を証明する資格。税理士試験受験資格を得られる

  • 8,800円(税込)
  • 事務手数料550円(税込)
  • 合格率:7.9%(2025.11)
  • 経理・財務に関する幅広い知識と実務能力を評価する資格

  • 一般受験者:11,000円(税込)

  • 法人会員:8,800円(税込)

  • A~Eの5段階評価:A級:約15%、B級:約16%(合否ではない)

  • 経理事務の基礎的な知識とスキルを証明する資格

  • 3級:1,100円(税込)
  • 2級:3,300円(税込)
  • 1級:4,950円(税込)
  • 合格率:非公開
  • 会計ソフトを使用した実務スキルを習得できる資格

  • 3級:4,400円(税込)
  • 2級:7,700円(税込)
  • 1級:商工会議所が試験を実施しているため、詳細な受験料は各会場の案内を確認
  • 合格率:非公開
  • 消費税に関する法的知識を習得できる資格。税務実務に直結

  • 3級:3,500円(税込)
  • 2級:4,000円(税込)
  • 1級:5,500円(税込)
  • 合格率:非公開
  • 財務報告に関する実務能力を証明する資格。企業の決算業務に役立つ

  • 1編あたり13,200円(税込)
  • 財務報告実務検定会員は11,000円(税込)
  • 合格率:非公開
  • 情報セキュリティの管理スキルを証明する資格。リスク対策に必要な知識を学べる

  • 7,500円(税込)
  • 合格率:69%(2025.4〜12)

1.日商簿記1級

日商簿記1級は、簿記2級で問われる商業簿記と工業簿記に加え、会計学と原価計算も加えた4科目の知識を問われる資格です。簿記1級に合格すれば税理士の受験資格を得られることもあり、経理・会計のスペシャリストをめざす方におすすめです。

難易度

★★★★★

試験の内容
  • 商業簿記・工業簿記・会計学・原価計算の4科目
受験料
  • 8,800円(税込)
  • 別途、事務手数料550円(税込)も必要

合格率

  • 7.9%(2025.11)
受験方法
  • 筆記試験
受験時期
  • 年2回(6月・11月)
取得までの期間(目安)
  • 600時間程度〜
学習費用(目安)
  • 講座受講で60,000円程度〜
公式サイト


難度は高く、簿記2級に合格した人であっても簿記1級を独学で合格することは難しいとされています。

2.経理・財務スキル検定(FASS)

経理・財務スキル検定(FASS)は、経理・財務の実務スキルを評価する資格です。経済産業省が開発した「経理・財務サービス・スキルスタンダード」に準拠しており、資産・決算・税務・資金の4分野の知識が試されます

難易度

★★☆☆☆(レベルC)

試験の内容
  • 資産・決算・税務・資金の4分野
  • 任意でオプション科目「FP&A(経営企画スキル)」も回答可能
  • 合否ではなく、A~Eの5段階で評価
受験料
  • 一般受験者:11,000円(税込)
  • 法人会員:8,800円(税込)

スコア判定

  • レベルA:15%
  • レベルB:16%
  • レベルC:29%
  • レベルD:29%
  • レベルE:11%(いずれも2025.9)
受験方法
  • 全国の試験センターでCBT方式
受験時期
  • 上期と下期に年2回
取得までの期間(目安)   
  • 実務経験期間による
学習費用(目安)
  • FASS検定学習基本パック:12,100円(税込)
  • 公式学習ガイド・問題集:2,750円(税込)
  • 公式eラーニング講座:1分野あたり3,850円(税込)
(価格はいずれも定価。会員価格もあり)
公式サイト


​​実務レベルに応じて評価されるように設計されているのが特長で、公式サイトによると「経理経験が長いほど高スコアが出る傾向にある」とされています。そのため、転職の際に「実務能力を示す指標の一つ」としての活用も可能です。

3.経理事務パスポート検定(PASS)

経理事務パスポート検定(PASS)は、日本CFO協会と人材派遣や業務委託などを手がけるパソナが共同で開発した資格です。経理の業務標準として定着した経済産業省「経理・財務サービススキルスタンダード」に準拠した、実践重視の内容が特長です。

難易度

★★☆☆☆

試験の内容
  • 経理実務に必要なスキル
  • 3級から1級までの3段階にレベル分けされている
受験料
  • 3級:1,100円(税込)
  • 2級:3,300円(税込)
  • 1級:4,950円(税込)
  • 1回の申込みで認定試験を2回まで受験可能

合格率

  • 非公開
受験方法
  • e-ラーニング
受験時期
  • 随時
取得までの期間(目安)
  • e-ラーニング動画は全コース合計で約10時間
学習費用(目安)
  • e-ラーニング(受験料込み)の費用は下記のとおり
  • 3級:1,650円(税込)
  • 2級:6,600円(税込)
  • 1級:8,800円(税込)
公式サイト


3級は事務スタッフに求められる入門知識レベル、1級では経理手続きや月次決算全般といった一連の処理が行えるレベルと、幅広い経験年数や習得レベルの方が挑戦できます。

4.電子会計実務検定

電子会計実務検定は、電子会計の実践能力と人材育成を目的とした資格です。会計ソフトなどの電子会計の流れはもちろん、会計情報を分析・活用し、経営に役立てることができるかが問われます

難易度

★★★☆☆(級による)

試験の内容
  • 3〜1級の3段階
  • 電子会計情報の活用・会計ソフトの導入・運用、会計データの電子保存と公開など、級によって内容は異なる
受験料
  • 3級:4,400円(税込)
  • 2級:7,700円(税込)
  • 1級:商工会議所が試験を実施しているため、詳細な受験料は各会場の案内を確認
受験方法
  • 商工会議所ネット試験会場でCBT方式

合格率

  • 非公開
受験時期
  • 3・2級:試験会場ごとに決定
  • なお、2024年は1級試験の施行はなし
学習費用(目安)                
  • 参考書などの購入費用
公式サイト


簿記の理論・知識をもとにして考える必要があるので、先に簿記を学んでおくと試験対策や学習がスムーズです。

5.消費税法能力検定

消費税法能力検定は、全国経理教育協会が主催する、消費税法に関する知識を評価する資格です。会計処理時の消費税の取り扱いや、税務署への書類作成などの税務処理といった実践的な知識が問われます

難易度

★★★☆☆(級による)

試験の内容
  • 3〜1級の3段階
  • 消費税法の基本的な仕組み、課税標準額の計算、税額控除の計算、地方消費税の計算、法令知識など
受験料
  • 3級:3,500円(税込)
  • 2級:4,000円(税込)
  • 1級:5,500円(税込)

合格率

  • 非公開
受験方法
  • 筆記試験形式
受験時期
  • 3級・2級・1級:(2025年は10月・2月に実施)
取得までの期間(目安)          
  • 1〜3ヵ月
学習費用(目安)
  • 過去問・参考書などの購入費用
公式サイト


消費税法能力検定・所得税法能力検定試験・法人税法能力検定の3つの検定からなる「税務会計能力検定試験(税務検定)」のうちの一つです。幅広く知識を習得したい場合は、ほかの2つの検定とあわせて学習する選択肢もあります。

6.財務報告実務検定

財務報告実務検定は、上場企業のディスクロージャー責務(投資家や利害関係者に対して正確・適時に財務情報を開示する義務)を果たすために必要な人材を育成する資格試験です。

親会社・子会社との連結財務諸表を作成するにあたって必要となる資料の作成や、実際に連結財務諸表を作成する知識を身に付けられます。特に、大企業に勤めている経理担当者におすすめです。

難易度

★★★★☆

試験の内容
  • 連結実務演習編・開示様式理解編の2編構成
  • 連結実務演習編は標準レベル・上級レベルの2種類
  • 開示様式理解編は点数に応じてレベル認定される
受験料
  • 1編あたり13,200円(税込)
  • 財務報告実務検定会員は11,000円(税込)

合格率

  • 非公開だが、全受験者の約70%程度がBasic以上(400点以上/1000点満点)に合格
受験方法
  • 全国の試験会場でCBT方式
受験時期
  • 試験会場ごとに決定
学習費用(目安)    
  • 過去問・参考書などの購入費用
公式サイト


受験資格はありませんが、簿記3級以上の知識を有していることが望ましいとされています。

7.情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、組織の情報セキュリティ確保に貢献する基本スキルを認定する国家資格です。

働き方改革が叫ばれる昨今、業務効率を上げるために経理のDX化を進める企業が増加しています。ITとの付き合いは今後避けられない状況下で、正しいIT知識をもつ人材は重宝されるでしょう。例えば、DX化の一環で新システムやソフトを導入する際にも役立ちます。

難易度

★★★☆☆

試験の内容
  • 情報セキュリティに関する管理・対策・法規などの知識
受験料
  • 7,500円(税込)

合格率

  • 69.1%(2025.4〜12)
受験方法
  • 全国の試験会場でCBT方式
受験時期
  • 随時
学習費用(目安)     
  • 過去問・参考書などの購入費用
公式サイト


ITの基礎知識から学びたい方はITパスポート試験」から受験するのもおすすめです。

なお、当サイトでは経理業務におけるDXの現状や経理DXの進め方についてまとめた資料を無料配布中です。IT資格を取得して経理のDX化を牽引したい方は、下記リンクから資料をダウンロードしてください。

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【業界別】専門分野の経理知識が身に付く資格5選


本章では、特定の業界で役に立つ経理スキルを身に付けたい場合におすすめの資格をご紹介します。

  • 銀行業務全般の知識を確認する資格。金融機関でのキャリア形成に役立つ

  • 4,950円(税込)〜 種目・級ごとに異なる
  • 合格率(一例):法務3級:32.64%、法務2級:20.71%(2025.10)
  • 建設業に特化した経理スキルを証明する資格。業界特有の会計処理に対応

  • 4,720円(税込)〜 受験級や科目数によって異なる
  • 合格率:2級:32.2%(2025.9)
  • 福祉施設の経営や実務に必要な知識を学べる資格。運営管理に活用可能

  • 入門:2,200円(税込)〜

  • 合格率:入門:90.63%、会計3級:93.28%、2級:43.67%(2024年)

  • 公益法人に求められる特有の会計基準を学べる資格。財務報告に役立つ

  • 3級:8,000円(税込)
  • 2級:9,800円(税込)
  • 合格率:3級:70%、2級:34%(2024年)
  • 農業経営に必要な会計知識を証明する資格。経営効率化や税務対策に活用できる

  • 3級:1,980円(税込)〜
  • 合格率:非公開

1.銀行業務検定試験

銀行業務検定試験は、主に銀行・保険・証券といった、金融機関の行職員を対象とした実務知識と技能応用力を評価する資格です。

難易度

★★★☆☆(種目によって異なる)

試験の内容
  • 法務・財務・税務・外国為替・証券など22 系統、37種目から必要なものを受験
受験料
  • 4,950円(税込)〜 種目ごとに異なる

合格率

  • 法務3級:32.64%(2025.10)
  • 法務2級:20.71%(2025.10) など

受験方法

  • 記述・マークシート・CBTなど種目ごとに異なる
受験時期
  • 種目ごとに異なる
学習費用(目安)        
  • 過去問・参考書などの購入費用
公式サイト


金融機関における実務知識を証明できるので、業界内で転職を考えている場合にも有益な資格といえます。

2.建設業経理検定試験

建設業経理に関する、知識と処理能力の向上を図るための資格です。3・4級を取得すると「建設業経理事務士」、1・2級は「建設業経理士」と呼ばれます。

難易度

★★★☆☆(級ごとに異なる)

試験の内容
  • 建設業の簿記・原価計算・財務諸表分析など級ごとに範囲が異なる
受験料
  • 4,720円(税込)〜 受験級や科目数によって異なる

合格率

  • 例:2級:32.2%(2025.9)
受験方法
  • 全国51地区で実施
受験時期
  • 3・4級は年1回
  • 1・2級は上期・下期の年2回
学習費用(目安)       
  • 3・4級:研修+受験料プランで23,100円〜
公式サイト


基本的な簿記の知識をもとに建設業会計の知識を学べるため、建設業の経理担当者におすすめです。

3.社会福祉法人 経営実務検定試験

社会福祉法人 経営実務検定試験は、社会福祉法人の経営に関する知識と実務能力を評価する資格です。簿記知識をベースに、社会福祉法人会計基準に沿った経営知識を身に付けられます

難易度

★☆☆☆☆(入門)

試験の内容
  • 入門・会計3〜1級・ガバナンス・財務管理の4種類
受験料
  • 入門:2,200円(税込)
  • 会計3級:5,500円(税込)
  • 会計2級:8,800円(税込)
  • 会計1級:11,000円(税込)
  • 財務管理:6,600円(税込)
  • ガバナンス:6,600円(税込)
    ※2025年開催の第23回試験より、出題区分等が変更

合格率

  • 入門:90.63%(2024年)
  • 会計3級:93.28%(2024年)
  • 会計2級:43.67%(2024年)
受験方法
  • 各地の試験会場にて筆記試験
受験時期
  • 年1回
学習費用(目安)
  • 過去問・参考書などの購入費用
  • 1,850円(税込・送料込)〜
公式サイト


入門や3級は基礎的な内容が問われるため、社会福祉法人に関わる方なら経営に携わらない場合でも知っておいて損はない知識といえます。

4.公益法人会計検定試験

公益法人会計検定試験は、公益法人の会計に特化した資格です。簿記の知識はもちろん、公益法人ならではの補助金・寄付金などの会計処理も学べます

難易度

★☆☆☆☆(3級)

試験の内容
  • 3級・2級のみ。1級は現在準備中
  • 認定法に定める「経理的基礎」をもとに、3級は会計補助者レベル、2級は中・小規模法人レベルを想定して出題
受験料
  • 3級:8,000円(税込)
  • 2級:9,800円(税込)
※上記は通常価格。年によって変動する場合あり

合格率

  • 3級:70%(2024年)
  • 2級:34%(2024年)
受験方法
  • 全47都道府県のテストセンターでCBT方式
受験時期
  • 年に1回
学習費用(目安)               
  • テキストおよび公式Webセミナーの購入費用
    :定価:4,900円(税込)〜
公式サイト


3級は会計補助者レベル、2級は中・小規模法人レベルが求められるため、自身の業務にあわせて選択しましょう。

5.農業簿記検定

農業簿記検定は、一般社団法人 全国農業経営コンサルタント協会による監修のもと、農業者の経営管理の合理化を目的に設立された資格です。
​​​​​​​

難易度

★★★☆☆

試験の内容
  • 財務会計・原価計算・管理会計より、級によって範囲が異なる
受験料
  • 3級:1,980円(税込)
  • 2級:2,750円(税込)
  • 1級:5,280円(税込)

合格率

  • 非公開
受験方法
  • 各地の試験会場でマークシート方式
受験時期
  • 年2回(7月・11月)
学習費用(目安)     
  • 参考書や通信講座の購入費用

公式サイト


農業簿記による計数管理を通して、現代的な農業経営を確立するのに役立ちます。

【独立・上級】独立もめざせる経理系の資格2選


経理の実務経験があり、ゆくゆくは独立も視野に入れている方にもおすすめの資格をご紹介します。

公認会計士         

  • 財務諸表監査やコンサルティング業務を行うための専門資格。会計分野資格の最高峰といえる

  • 19,500円(非課税)
  • 合格率:最終合格率:7.4%(2025年)
  • 税務に関する専門知識を証明する資格。個人や企業の税務申告や相談業務で活躍する

  • 1教科:4,000円〜(非課税)
  • 合格率:21.6%(2025年)

1.公認会計士

公認会計士は、会計・経理分野の国家資格です。企業の財務報告書の監査・税務対策・経営コンサルティングなど、幅広い業務を担当する監査・会計のスペシャリストをめざせます。

難易度

★★★★★

試験の内容
  • 短答式試験(4科目)と論文式試験(5科目)
  • 試験合格のほか、3年以上の実務経験や補習、修了考査、内閣総理大臣の確認を受ける
受験料
  • 19,500円(非課税)

合格率

  • 最終合格率:7.4%(2025年)
受験方法
  • マークシート式・論文式
受験時期
  • 短答式試験:年2回実施
  • 論文式試験:年1回実施
公式サイト            


試験の難しさはもちろん、合格後の補習や考査もハードルの高さの一因です。スクールに通うなどの対策が必須とされています。

2.税理士

税理士となるのに必要な学識・応用能力を試す国家資格です。受験するには条件を満たす必要があるので、まずは国税庁の受験案内をよく確認しましょう。

難易度

★★★★★

試験の内容
  • 会計学(簿記論および財務諸表論)の2科目と税法(所得税法・法人税法・相続税法・消費税法または酒税法・国税徴収法・住民税または事業税・固定資産税)のうち受験者の選択する3科目
受験料
  • 1教科:4,000円
  • 2教科:5,500円
  • 3教科:7,000円
  • 4教科:8,500円
  • 5教科:10,000円

※非課税

合格率

  • 全体合格率:21.6%(2025年)
受験方法
  • 各地の受験会場で受験
受験時期
  • 毎年8月
公式サイト                             


5科目は一度に受験する必要はなく、有効期限もないので、長い年月をかけて税理士にチャレンジするケースもあります。

国際基準の経理人材をめざせる米国公認会計士(U.S.CPA)


外資系企業や海外で会計知識を役立てたい方におすすめなのが、米国公認会計士(U.S.CPA)です。米国各州が認定する公認会計士資格で、国際的なビジネス資格として世界的に知名度が高いのが特長です。

日本とは異なる国際会計基準(IFRS)や米国会計基準(USGAAP)の知識が求められるため、グローバル展開をする企業や外資系企業で高く評価される傾向にあります。

州ごとに受験条件が異なるものの、基本的に4年制大学卒の学位である「学士号」を取得し、大学や短大で会計やビジネスに関する単位を取得している必要があります。

公式サイト:https://www.thiswaytocpa.com/  (海外のサイトです)

グローバルな活躍をめざす場合は、経理・会計資格のほかに、英語力の証明としてTOEICも受験しておきましょう。

本当に必要?経理資格・資質に関する3つのQ&A



資格にまつわる、よくある質問をまとめました。一歩踏み出す際の参考にご覧ください。

Q1. 資格がなくても経理として働けますか?

結論から言うと、資格がなくても経理として働くことは可能です。一般的な実務(仕訳入力・請求書処理・簡単な月次業務など)を行ううえで、法律上の必須資格はありません。

【採用現場での評価のポイントの例】

  • 実務能力: 日々の業務を正確に処理できるか
  • 基礎知識: 基本的な会計知識・PCスキルを備えているか


一方で、未経験から経理をめざす場合や、業務範囲を広げたい場合には、資格があることで知識レベルを客観的に示しやすくなる面もあります。資格は必須条件ではありませんが、スキルや理解度を補足する材料の一つとして活用されるケースがあります。

Q2.経理に求められる「資質」は何ですか?

正確性」に加え、「誠実さ」「コミュニケーション力」と「調整力」が主に重視される傾向があります。

【経理に求められる資質の例】

  • 正確性・几帳面さ →1円のズレも許さない、経理の根幹となる姿勢
  • 誠実さ→数字やルールをごまかさず、社内外から信頼される対応を貫く姿勢
  • 対人コミュニケーション力 →他部署へ領収書の再発行を依頼するなど、相手に配慮しながら正確に情報を伝える力
  • 調整力→月末の締め作業に向け、期日までに書類を回収しスケジュールを管理する能力

例えば、経理担当者は、営業部門や経営陣などさまざまな部署と連携する機会があります。「この領収書、但し書きがないので再発行をお願いできますか」といった依頼を、相手に配慮しながら伝える場面は、日常業務の中で少なくありません。

Q3.AIが進化すると、経理の資格は不要になりますか?

AIの進化によって「資格が完全に不要になる」ということはありません。AIや自動化は経理業務の一部を効率化しますが、資格が示す専門知識・判断力・戦略的なスキルは、むしろ今後の経理人材にとって重要性を増す方向にあります。

加えて、これからの経理には、簿記などの伝統的な会計知識に加え、システムを使いこなすITスキルやDXへの対応力が不可欠です。資格取得を通じて基礎を固めることは、AI時代においても「人間にしかできない高度な判断」を行うための基礎となるといえます。

時代の変化に合わせたスキルアップについては、下記の関連記事でも詳しく解説していますので、ご覧ください。

経理の資格を取得してキャリアアップをめざそう



【本記事のまとめ】

  • 経理は専門知識が求められる職種だけに、資格を取得することで転職時・昇給・キャリアアップなどに役立つ    
  • 経理の基本を学ぶなら、まずは簿記やビジネス会計の資格取得がおすすめ
  • 自身の業務内容やキャリアの展望にあわせて、経理関係の資格を取得しよう


本記事では、経理業務に役立つ資格をご紹介しました。すぐに日々の業務に活かせるものから、独立や海外進出を見据えたものまでさまざまな資格があります。キャリアアップや転職時に自身の実力を証明する材料になるので、資格取得に挑戦してみましょう。​​​​​​​

なお、資格を取得して知識をインプットすることと並行して、日々の「業務の質」を高めることも、経理担当者として評価を高めるポイントです。

そのためには、個人の努力だけでなく、チーム全体の業務を整理し、誰が見てもわかる形で共有できる仕組み化がおすすめです。仕組み化の第一歩としてまずは「業務の可視化」を実施してみましょう。経理業務においてどこを効率化できるかがパッとわかるようになります。

NTTファイナンスでは、経理業務の流れを見える化し、属人化やミスを防ぐ仕組みを整えるための実践ステップをまとめた資料を公開しています。「自分のスキルを組織の力につなげたい」と考える方は、ぜひ下記のバナーから資料をダウンロードしてご覧ください。

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また​​​​​​当サイトでは、経理担当に向けた記事を多数公開しています。気になる記事があれば、ぜひ下記リンクからチェックしてみてください。

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