2023年5月、NTTグループは「お客さまと社会のために新たな価値を提供し、事業そのものをサステナブルな社会の実現へとシフトする」ことで、地球のサステナビリティを支える存在になっていきたいと考え、新中期経営戦略『New value creation & Sustainability 2027 powered by IOWN』を発表しました。

　NTTグループの金融中核会社である当社もグループの一員として様々な社会課題の解決に挑み、サステナビリティ経営をより強力に推進するため、「決済・財務を通じたサステナブルな社会への貢献」「地球環境の保全」「安心・安全な社会の実現」「Well-beingの実現」「コンプライアンス・インテグリティ」という5つのテーマと、それに関わる12の重要課題（マテリアリティ）を設定しました。設定した5つのテーマはどれも重要ですが、その中でも「決済・財務を通じたサステナブルな社会への貢献」については、当社の事業活動を反映しており、当社の特長をより強く発揮できるものとして特に重視していきたいと考えております。

　当社は、1985年の設立以来、事業領域の拡大と変化を繰り返しながら、決済と財務を二本の柱とし、「NTTグループ 総合決済・財務プラットフォーマー」として成長してまいりました。

　決済分野においては、ビリング事業、クレジットカード事業を営み、年間約8兆円（約6億件）におよぶ通信料金等の請求・回収や年間約3兆円におよぶクレジットカード決済の取扱いを行なっております。こうした多くのお客さまとの接点において、当社の強みである決済のスキル・ノウハウを活用し、CXを意識した多様なサービスの提供を行ない、お客さまにとってより便利で、より快適な決済社会の実現に貢献したいと考えております。

　財務分野においては、ファイナンス事業、アカウンティング事業を営み、年間約6兆円の資金調達や約950社におよぶグループ会社の連結決算、経理業務を担っています。NTTグループがめざす脱炭素社会（カーボンニュートラル）実現に向けて、グリーンボンド等による資金調達にも力を入れており、これまでのESG関連調達の実績は約2兆円に達し、NTTが進めるIOWN構想を財務面から後押ししています。また、世界各地のベンチャー企業に投資を行い、先進的技術と協業することによっても脱炭素社会実現に貢献してまいります。

　当社はこれからも、お客さま、ビジネスパートナー、NTTグループ各社などステークホルダーの皆さまとともに社会を支え、決済・財務を通じたサステナブルな社会の実現に貢献してまいります。