経理が人手不足になる4つの原因とは?対処法やおすすめサービスも紹介
煩雑な業務が多いうえ専門的な知識も求められる経理部門は、人手不足になりやすい部署のひとつです。
人手不足のまま繁忙期を迎えてしまうと、疲労やストレスから体調不良者・退職者が出て「さらに人手が足りなくなる悪循環」に陥りかねません。
そこで本記事では、経理の人手不足にまつわる下記の内容をお伝えします。
- 経理が人手不足になる原因
- 経理が人手不足になることで起きる問題
- 経理の人手不足を解消する対処法
記事の後半では「人手不足の解消におすすめのツール」も紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。
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経理が人手不足になる4つの原因
はじめに、経理部門が人手不足になる原因を4つ紹介します。
経理の人手不足を解消するためには、まずは原因を知ることが重要です。
一つずつみていきましょう。
原因1.専門性が高くて採用が難しい
経理が人手不足になる原因の一つに「経理業務の専門性の高さ」が挙げられます。
経理業務は、会計基準を覚えたり実際に財務諸表を作成したりと高度な知識が求められるケースも多いです。
加えて、「会社法」や「法人税法」といった経営に関する法律の改正などにも都度対応しなくてはなりません。
これらの知識や経験が備わった人材が少なく、即戦力の採用そのものも難しいため、経理の人手不足に陥りやすい背景があります。
原因2.人口自体が減少傾向にある
少子化により、日本の生産年齢人口が減少しているのも理由の一つです。経理部門に限った話ではありませんが、日本企業の多くがこの問題に直面しています。
競合企業と人材を奪い合う状態となっており、求人を出すだけで優秀な人材を獲得できる時代ではなくなりました。
優秀な人材を獲得するためには、他の企業に比べて魅力的な職場環境の提供が大切です。
給与や休暇、働き方の自由度など「ここの会社で経理業務をしたい」と求職者に感じてもらう必要があります。
さらに、従業員数を増やすためにも、女性や高齢者が働きやすい環境を整えていきましょう。
原因3.間接部門の人材補充を積極的におこなっていない
経理部門は売上を創出しない「間接部門」にあたるため、人員補充が後回しになる傾向があります。
一般的に、人員補充が優先されるのは営業やマーケティング、製造部門など売上に直接貢献する部門です。
利益の追求は企業の成長や存続の観点で非常に重要なことなので、間接部門である経理部門への人員補充が後回しになるのは、ある意味仕方のない側面もあります。
原因4.忙しさで悪循環になっている
経理業務は専門的な知識が求められるうえにミスも許されず、業務量も多い傾向にあります。
人手不足を解消できず、経理担当者の忙しさがさらに増す「悪循環」に陥ってしまっているケースも少なくありません。
具体的には、下記のような流れです。
- 経理業務が忙しい
- 経理担当が残業や休日出勤で業務量をまかなう
- 経理担当が疲弊する
- 体調を崩したり退職者が出たりして人手不足になる
- ほかの経理担当にしわ寄せがいく
- 1に戻る
このような負のループに陥り、結果としてますます人手不足になってしまいます。
なお、悪循環に陥る原因の一つに挙げられるのが「経理担当者が抱える悩み」を経営側が把握できていないことです。
あらかじめ悩みを知っておくと「解消すべきポイント」が明らかになるため、悪循環の解消につながります。
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経理が人手不足になることで起きる3つの問題
ここからは、経理部門が人手不足になることで起きる3つの問題について解説します。
起きうる問題を事前に把握しておき、リスク回避にお役立てください。
問題1.担当者の負担が増えてオーバーワークになる
経理が人手不足になると、手が回っていない業務を今いる人材で補わなくてはなりません。残業はもちろん、ときには休日出勤なども必要なケースが出てくるでしょう。
もし時間外労働が続いた場合、オーバーワークに対する不満が募るだけではなく、従業員の体調や精神不良につながるリスクも高まります。
また、担当者レベルだけではなく、
- ブラック企業
- 勧めたくない会社
など企業イメージもマイナスになりかねません。
結果として、求人応募率の低下や離職率の増加につながります。
経理に限った話ではありませんが、人手不足は企業にとって大きな悪影響を及ぼすことを覚えておきましょう。
参考:人手不足が企業経営や職場環境に与える影響について|厚生労働省
問題2.属人化しやすく担当者を代えられない
経理の人手不足が進むと、属人化した業務が増えて担当者を変更しにくくなります。その理由は、属人化を防ぐための引継ぎや教育の時間すら確保できなくなるからです。
また、担当者が退職したり病気になったりすると、業務が進まなくなる恐れがあります。さらに、属人化で業務がブラックボックス化した状態だと、経理担当による不正リスクも高まります。
【属人化とブラックボックス化の違い】
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問題3.忙しくてミスが発生しやすくなる
そもそも経理業務は、お金に関わる業務なので間違いが許されません。しかし、忙しいと余裕をもって作業ができなくなり、業務パフォーマンスが低下してミスが発生しやすくなります。
人手が十分であれば、ダブルチェックでミスを防ぐ対策が取れますが、人手不足の状況ではチェックに時間をかける余裕がなくなってしまうのです。
「人手があれば防げるミス」を防げなくなるのは、企業として見逃せない問題点です。
経理業務の課題や改善方法については、下記の記事でも詳しく解説していますのでご一読ください。
経理の人手不足を解消する対処法6選
人手不足を解消するために人材採用に注力することは、もちろん有効な方法です。しかし、即戦力となるような優秀な人材を確保するのは容易ではありません。
そこで本章では、採用以外に効果的な対処法を6つ紹介します。
1や2はすぐに取りかかれる内容なので、迷ったらこれらから実施してみてください。それでは、一つずつ見ていきましょう。
対処法1.業務フローを改善する
まずは、業務がどのような流れで進められているのか確認しましょう。あわせて、誰が・いつ・どの作業を実施しているかも可視化します。
具体的には、下記の図で紹介している「ECRSの原則」を活用し、業務フローのなかで改善できるところがないか確認してみてください。
「ECRSの原則」を活用して業務改善を図る場合、E→C→R→Sの順番で効果が高いと言われています。
つまり、業務フロー改善で真っ先に検討すべきは「排除(Eliminate) 」です。
- 目的が不明瞭・非生産的な会議の開催
- 誰も見ていない資料の作成
など無駄な業務を排除することで、工数(コスト)を削減できます。
また、業務フローを改善する際は、可能な限り「経理を担当している複数人」でアイデアを出し合いましょう。
一人でおこなうよりも、改善点が見つかりやすいのでおすすめです。
なお、経理の業務フローについては、下記の記事でも詳しく解説しています。経理業務フローを作成する6つの手順も紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
対処法2.マニュアルを作成する
経理の人手不足を解消するために、マニュアルを作成するのもおすすめです。
なぜなら、わかりやすいマニュアルがあれば、業務に慣れていない場合でも経理業務を一定のクオリティで遂行できるからです。
さらに、マニュアルの作成はノウハウの共有と同義のため、経理業務の属人化を防ぐ効果も見込めます。
「○○さんがいないと業務が進まない」という状態では、該当者になにかあった際に業務に支障が出かねません。
属人化が進まないよう、わかりやすいマニュアルを整備することが大切です。
なお、マニュアル作成自体のハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。そこでおすすめなのが、経理業務の課題解決をサポートしてくれるコンサルを利用することです。
例えば、NTTファイナンスの「経理コンサル」には、NTTグループ900社を超える経理を支えるプロフェッショナルが在籍しています。
経理部門における人手不足・業務品質の向上などの課題への対応について、NTTグループでの事例を踏まえてコンサルすることが可能です。
現場での経験をもとに、マニュアルの作成を含む経理業務の効率化などをサポートしてくれます。サポート内容が気になる方は、下記のバナーをクリックのうえお気軽にご相談ください。
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対処法3.デジタル化を推進する
経理業務のデジタル化を推進することで、人手不足の解消につながります。
ここでいうデジタル化とは、領収書や請求書の発行・経費精算などの「人の判断が不要な作業」をツールに任せることです。
経理業務をデジタル化すると、業務時間の大幅な短縮につながり、結果として人手不足の解消が見込めます。
また、領収書や請求書をデータで管理できるようになるため、紙での管理は必要ありません。
経理業務におけるペーパーレス化は、紙を紛失するリスクがなくなったり、従業員のリモートワーク化を推進できたりする点もメリットです。
経理業務のデジタル化は「人手不足の解消から業務効率化まで叶えられる対処法」と言えます。
なお、下記の記事では経理部門のDXについて詳しく解説しています。経理DXの正しい進め方も紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
対処法4.他部門と連携して業務効率化を進める
経理部門は、入出金管理をする際などに「他部門との連携」が必要です。このとき、他部門と同じシステムで連携すると確認作業もスムーズになり、業務の効率化につながります。
業務の効率化が進めば経理担当の負担が減り、作業時間が浮くため結果として人手不足が解消できます。
また、経理部門が得た情報や知識を他部門に還元しやすくなるのもメリットです。
経理業務の効率化については、下記の記事でも詳しく解説しています。効率化する具体的な方法から事例まで網羅的にまとめていますので、ぜひご一読ください。
対処法5.経理代行を活用する
経理代行とは、企業が実施する経理業務を代行してもらうことです。
「経理代行サービス」を活用すると、自社が足りていない経理業務を補ってもらえるため、人手不足が解消できてコスト削減にもつながります。
ただし、自社にあったサービスを利用しないと思うような結果は得られません。人手不足とコスト削減の効果を最大限享受するには、自社にあった経理代行サービスを選ぶことが大切です。
下記の記事では、経理代行サービスの失敗しない選び方からおすすめサービスまで詳しく紹介していますので、ぜひご一読ください。
対処法6.経理業務を効率化できるサービスを活用する
経理業務の一部を効率化できるサービスを活用すると、人手不足の解消につながります。
そもそも、経理業務は「定型業務」が多い部門です。この「定型業務」は、決められた手順や方法で実施される業務を指すため、サービス導入による自動化は大きな効果を発揮する可能性が高いです。
経理業務を自動化する具体的な方法や押さえるべきポイントに関しては、下記の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
「経理業務の効率化」と一口に言っても、下記のように会社によって「人手不足」を実感するところに違いがあるかもしれません。
- 請求書の受領~支払いまでの業務が煩雑
- 請求業務~料金回収までの業務が煩雑
- 電子帳簿保存法の要件を満たした上での電子保存が困難
そこで、自社の状況に合ったサービスを選択してもらえるよう、次章でおすすめのサービスを業務別に紹介します。
【業務別に紹介】経理業務の人手不足を解消する3つのサービス
経理業務の人手不足を解消する3つのサービスを、業務別に紹介します。
サービスの特徴やおすすめポイントをお伝えしますので、ぜひチェックしてみてください。
【請求書の受領~支払い】法人"ビリングONE"
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- スポーツスクール
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【本記事のまとめ】
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経理部門の人手不足は、担当者の負担が増加してミスが発生するなど、企業にとってマイナスであることは明白です。
この記事で紹介した解消法を参考にして、人手不足からの脱却につなげてください。
なお、人手不足の解消には、経理業務を外部に委託する「経理アウトソーシング」の利用もおすすめです。
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経理のアウトソーシングについては、下記の記事で詳しく解説しています。メリット・デメリットや料金相場などを知りたい方は、ぜひご一読ください。